広大附属福山中入試の学力検査

Posted on 2019年9月20日広大附属福山中入試の学力検査 はコメントを受け付けていません

※ この記事は,2020年度入試概要の発表前に,2019年度試験までの内容をもとに執筆したものです。2020年度には概要が変更になることも予想されますので,最新の情報は学校の公式ホームページ等でご確認ください。データ等は私自身で確認していますが,念のためご自身でもご確認ください。

学力検査

学力検査とは,いわゆる「内申」に対して「入試」とよばれるものだ。

当日の試験のことである。

今回は全体的な概要について述べていきたいと思う。

配点

国語+算数+理科+社会=40+40+30+30=140(点)

国算がやや高めの傾斜配点になっている。

試験時間

国語+算数+(理科社会)=50+50+50=150(分)

特徴的なのは,理科社会を同時に実施し,併せて50分としているところ。

当日このことに注意力や集中力を割かないためにも,このスタイルの試験には何度も取り組んで慣れておくべきだろう。

また,試験の順は,昼休みをはさんで以下。

国語→算数→(昼休み)→理科社会

昼休みの時間は校舎の外に出られるので,例年,ベンチで友達と食べたり,車に戻って家族で食べたりする子たちも見受けられる。

昼休みの過ごし方を重要視する方もいらっしゃるが,各家庭の判断に任せている。

アドバイスを求められたときには,以下のように回答している。

勉強するにしても,新たなことを身に着けようとするよりも,いつもの確認をする程度にとどめておいたほうが無難である。

中には鬼ごっこをして遊ぶ子たちもいるが,そんな子たちも合格しているので,リラックスすることに時間を割いたほうが良い。

リラックスの仕方は個人個人だと思うが,変に欲張らず「いつもの力が出せるようにする」ことこそが大切である。

合格ライン

「内申」もあるので正確なことはいえないが,例年男女ともに110~120点程度が合格ラインであり,120点あれば概ね合格に達していることが多い。

各科目の「合格者の平均点」を学校の公式ホームページで確認することができるが,2019年度入試の「合格者の平均点」を4科目合計すると,114.3点となる。

点数の考え方

140点中,20点程度しかミスができない。

ゆえに,全国の難関校にありがちな「点数を取りに行くテスト」ではなく,「いかに点数を落とさないか」のテストである。

もしこの20点分を4科目均等に配分して考えるならば,1科目につき5点程度しかミスすることができない。

算数に至っては,どんなに普段できる子であっても,大問の趣旨を読み間違えると平気で10点くらいまとめて落としてしまうこともある。

だから,ふだんの学力順位は簡単にひっくり返ることもあるし,学力がどんなに高い子でも「絶対合格するということは無い」といえる。

(「絶対合格する」という気持ちを否定する主旨ではないことを添えておく)

私はあまりプレッシャーを与えたくないので,子どもたちには「安定して120点取れる学力になったら,あとは五分五分だと思って」という旨を言っている。

5点分を均等配分することはちょっと難しいので,各科目ごとの難度や点数配分の考え方は,また後日。

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