※ この記事は,2020年度入試概要の発表前に,2019年度試験までの内容をもとに執筆したものです。2020年度には概要が変更になることも予想されますので,最新の情報は学校の公式ホームページ等でご確認ください。データ等は私自身で確認していますが,念のためご自身でもご確認ください。
学力検査
学力検査とは,いわゆる「内申」に対して「入試」とよばれるものだ。
当日の試験のことである。
今回は全体的な概要について述べていきたいと思う。
配点
国語+算数+理科+社会=40+40+30+30=140(点)
国算がやや高めの傾斜配点になっている。
試験時間
国語+算数+(理科社会)=50+50+50=150(分)
特徴的なのは,理科社会を同時に実施し,併せて50分としているところ。
当日このことに注意力や集中力を割かないためにも,このスタイルの試験には何度も取り組んで慣れておくべきだろう。
また,試験の順は,昼休みをはさんで以下。
国語→算数→(昼休み)→理科社会
昼休みの時間は校舎の外に出られるので,例年,ベンチで友達と食べたり,車に戻って家族で食べたりする子たちも見受けられる。
昼休みの過ごし方を重要視する方もいらっしゃるが,各家庭の判断に任せている。
アドバイスを求められたときには,以下のように回答している。
勉強するにしても,新たなことを身に着けようとするよりも,いつもの確認をする程度にとどめておいたほうが無難である。
中には鬼ごっこをして遊ぶ子たちもいるが,そんな子たちも合格しているので,リラックスすることに時間を割いたほうが良い。
リラックスの仕方は個人個人だと思うが,変に欲張らず「いつもの力が出せるようにする」ことこそが大切である。
合格ライン
「内申」もあるので正確なことはいえないが,例年男女ともに110~120点程度が合格ラインであり,120点あれば概ね合格に達していることが多い。
各科目の「合格者の平均点」を学校の公式ホームページで確認することができるが,2019年度入試の「合格者の平均点」を4科目合計すると,114.3点となる。
点数の考え方
140点中,20点程度しかミスができない。
ゆえに,全国の難関校にありがちな「点数を取りに行くテスト」ではなく,「いかに点数を落とさないか」のテストである。
もしこの20点分を4科目均等に配分して考えるならば,1科目につき5点程度しかミスすることができない。
算数に至っては,どんなに普段できる子であっても,大問の趣旨を読み間違えると平気で10点くらいまとめて落としてしまうこともある。
だから,ふだんの学力順位は簡単にひっくり返ることもあるし,学力がどんなに高い子でも「絶対合格するということは無い」といえる。
(「絶対合格する」という気持ちを否定する主旨ではないことを添えておく)
私はあまりプレッシャーを与えたくないので,子どもたちには「安定して120点取れる学力になったら,あとは五分五分だと思って」という旨を言っている。
5点分を均等配分することはちょっと難しいので,各科目ごとの難度や点数配分の考え方は,また後日。