ℓとL

ℓとL

「私はLです」

昔と今

私が学生だったときと比べ,今の指導は変更点が多い。

大人になった今,学校に通ているわけではないから,指導要領の変更については常に目を光らせている状況だ。

もうずいぶん前になるが,算数において「リットル」が「ℓ」から「L」に変更になったことなどは,教育現場にいなくとも気づけることかもしれない。

算数への影響

算数では単元の出入りや学習順序の変更などが主なもので,受験算数ではもともと学校の学習順序をそこまで気にしない。

だから,前述の「リットル」程度しか影響はない。

円周率が話題になったこともあるが,円周率は算数において「概数」を使って表すしかない。

だから,入試問題で円周率を必要とする出題がある場合,「円周率は○○とする」のように注意書きが必ずある。

ゆえに,学校の指導が「3」だろうが「3.14」だろうが,受験勉強ではどんな場合にも対応できるよう指導してゆくだけだ。

国語への影響

国語は無学年の科目のようなもので,古文内容が小学生に降りてきているとか,漢字の学習タイミングが変わっているとか,そういったところくらいだ。

都道府県漢字の影響は,社会にも響くことだろう。

社会への影響

社会の影響はいちばん大きい。

地理のデータは社会情勢によってどんどん変わっていく。

農産物の都道府県別生産量・出荷量や,工業生産額など,日本にある世界遺産は当然ながら,「世界一の鉄道トンネル」なども新たに開通されることにより変わった。

歴史の情報は新たな発見や研究結果により情報がうつりかわる。

私の世代が学習した「世界最古の人類」は,もう世界最古の人類ではなくなったし,同様に昔の教育で学習した常識が古い常識になってしまうといったことはいつでも起こり得るものだ。

また,カタカナ用語はアルファベットの「b」と「v」の読みを「ヴ」を使用して区別するかどうかなども変わったりする。

ヴァスコ=ダ=ガマは,教材によってバスコ=ダ=ガマとなっていたり,ちがいがある。

用語についても「ムダな『式』を省く」といった変化もあった。

具体的には,リアス海岸,高床倉庫,竪穴住居…など。

理科への影響

自然界そのものが大きく変わるわけではないが,新発見や研究結果,大人の事情により変更はある。

私が学生のころ学習したものと比べれば,新しい元素などは例に漏れず,植物の分類などは変更されている。

直近では,「腸液」という表現は控えるようになっていたものが,また「腸液」という表現を学習することになった。

(「正しい」「間違い」といったことはないが,「学校で学習する表現としてはこれである」「受験に出題される表現としてはこれである」といった視点は必要で,実際に授業でどう扱うかは講師の技量だと考えている。)

まとめ

教育現場にいると,さまざまな学習内容の変化に気づける

残念ながら,教師・講師によっては,新しいものを取り入れず,自分の中の常識を押し付ける方もいらっしゃる

(「ℓ」のまま指導し続ける学校教師がいるという情報も聞く…。しっくりくるかどうかは慣れの問題であることが多く,小学生はまだ慣れる前段階であるから,現状の慣例に従うべきだ。本質的な部分に問題が無くとも,小学生という低年齢の指導については,本質以外の部分も正しい表現で学習すべき。)

教科的な指導については,プロに頼るのが賢明である

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