「ギガが減る」

「ギガが減る」

「Gが減る」…と書くとまた別の表現にも見える…。

「ギガが減る」

この表現が見られ始めたころ,理系の人々は思った事だろう。

補助単位だけで数量を扱うなんて…

私もそう思っていた時期がある。

「ギガが減る」は通信データ量のうち,月ごとの利用量に制限がかかっているものについて,その月に使用できる残りのデータ量を表しているようだ。

補助単位 小さいほう

化学系を専攻していた人間として,補助単位の知識は好きなもので。

小さいほうでは…

d デシ (dL,dmなど)

c センチ (cmなど)

m ミリ (mm,mL,mgなど)

μ マイクロ (μmなど)

n ナノ (nmなど)

p ピコ (pmなど)

…小さい単位は,原子の大きさなどを扱うときに利用する。

(ピコより小さい単位は今まで授業の小話以外で利用したことがない…。)

算数の表現を借りるならば,0.000000000001m=1pm。

(0の数あってるかな…?)

だいたい100pm単位で扱い,古くは100pm=0.0000000001m=1Å(オングストローム)として扱ってきた歴史もある。

古い文献ではÅが主流のものが多い。

補助単位 大きいほう

おもにPCなど電子機器のデータ容量で扱う。

大きいほうでは…

D デカ

h ヘクト (ha,hPaなど)

k キロ (km,kgなど)

…。

これに加え,データ量では,byte(バイト)の補助単位として以下のものをよく見かける。

M メガ,G ギガ,T テラ,P ペタ…。

こちらも,これより大きいものは,授業の小話で扱う程度だ。

「ギガが減る」について思うこと

最近になって思うのは,「日常用語として定着しているならば,あとは受け入れるだけだろう」ということ。

というのも,日常会話で「体重何キロ?」とか「身長何センチ?」,「広島まであと何キロ?」など,補助単位のみの表現を今までも日常的に使ってきたからだ。

「体重何キロ?」はいちいち補足しなくても「kg」であることは文脈から読み取れるし,理系的な厳密さはここでは必要ない。

「ギガが減る」についても,「Gb」であることが明らかであれば,あとは慣れの問題だ。

以前はモヤモヤして「腑に落ちない」と感じることもあったが,今はそういう立場になった。

こういったところが「理科の厳密さ」より「社会の人との関わり」を重要視される場面だろう。

直感的につい「厳密さ」が先に立ってしまうクセがあるので,何事にも一度「これは厳密さ重視か?人との関わり重視か?」を考える必要がある。

「人との関わり」のみを大切にする人が多く,「厳密さ」のみを大切にする人は少数であるが,どちらの視点にも立つと,ものごとを俯瞰して見やすい。

(まぁ,それでもいまだに「ギガが減る」はネタにしてしまうのだけれど…。)

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