「黄泉比良坂」とは,712年に編纂された「古事記」に書かれている,「現世」と「黄泉の国」の境界である。
(余談だが,私は「古事記ナイツ」で年号を覚えている。)
今年は「古事記」ゆかりの地を訪れることが私のマイブームになっており,島根県松江市という近い場所にあることも後押しして訪れたのだ。
行ってみると, 駐車場とともにずいぶんひっそりとした場所にある。
松江といえば現存12天守でもある松江城もあり,見どころも多いはずなのだが,中心部から遠いからか,あまりにさびれていて驚いた。
現地に行ってから知ったのだが,「天国(黄泉の国)への手紙」を承るサービスもあり,亡くなった人に届けたいメッセージがある人は,ぜひ訪れて手紙を出してみると良いだろう。
黄泉比良坂にはわざわざ手紙とペンが置いてあり,年に一回お焚き上げするというポストも用意されていて,観光に訪れた人へのサービス精神を感じ取ることができる。
ただ,あまりに拍子抜けするような観光地でもあるので,あくまで「古事記の世界」を楽しむつもりで行く程度にしておいたほうが良いかもしれない。
関連記事