直訳すると,「子どもたちが成功するには?(成功する方法)」…のようになるだろうか。
「How Children Succeed」
以前取り上げた本であるが,夏期講習中にしっかり読み終えていたので,一度アウトプットしておく。
原題は「How Children Succeed」
副題は「Grit, Curiosity, and the Hidden Power of Character」
邦題は販促のために書かれたものであり,真意ではないと考えているので無視。
まだ一度読んだだけであるので,何度も精読すべきことは承知しているのだが…。
親の立場から子どもにできること
本の中には,幼少期の内容から書いてあるのだけれど,小学生時期の内容のみ記述しておこう。
詳しい内容は本に任せるとして,ざっくり2点だけ述べる。
1点目は,「子どもと親が安定した,愛情深い関係を築くこと」。
これは,「慢性的なストレス,深刻な心的外傷から可能なかぎり子どもを守ること」などであり,「目の前の障害を事前に全て取り去ってあげること」ではない。
2点目は,「(子どもに見合った)逆境に,助けなしで立ち向かう機会を与えること」。
これは予定調和の失敗をさせれば良いという意味ではなく,「失敗をなんとかすること」を学ぶ機会を与えるということ。
…これらが大切であるといえよう。
目先のテストや目先の成績には響かないかもしれないが,ものごとを大局的に考える視点を持つならば,こういった考え方も必要であると考えている。
もちろん目先のテストや目先の成績もおざなりにすべきではない。
何もかもがトレードオフなわけではないのだから,どちらも大切にすべきである。
が,私個人の思想として,もし比較するならば,大局的な視点のほうが,より大切であると考えている。
忘れたころにもう一度読みたい本である。
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