県立広島中の対策について思うこと

Posted on 2020年11月28日県立広島中の対策について思うこと はコメントを受け付けていません

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以前も似たようなことを書いたように思うけれど…。

三原市の小学生の目指すところ

忖度せず述べるので,非難を浴びるかもしれないが…。

周囲のトップ校として目指すところは2校をよく聞く。

・広大附属福山中

・県立広島中

この2校。

で,広大附属福山中については言わずもがな,私は熟知しているし,対策にもいちばん時間を割く。

なぜなら,福山市周辺地域の受験志望の小学生の多くが「ガチで対策」をしてくる学校だ。

片手間対策で挑むなど論外である。

では県立広島中はどうか。

県立広島中

受験の形式は「適性検査」。

このブログではこの話題を何度か扱っているが…。

「適性検査」については,「慣れる」ことはできるけれど,いくら合格可能性を上げても,最後は当日の問題と本人の相性次第

今まで私が直接指導してきた実績で述べるならば…。

6年間の受験指導の中で,合格は受検者3名中2名

(福山方面からの受検は,広大附属福山中の受験者と比べると割合としては圧倒的に少ないのですよね…。)

ちなみに,私は彼らに対して「県立広島中の対策を行っていません」

で,「なぜ合格するのか?」なのですが。

出題内容を見れば一目瞭然なのですが,必要とされているものは,以下。

小学校の教科書で学習するレベルの一般教養。

(「小学校で学習する」ではなく「小学校の教科書で学習する」であることに注意。全然違います。)

問題解決に能動的に取り組む好奇心。

論理的な思考力。

文章力。

このうち,「文章」については「書ける」までの練習は必須だけれど,その他の3つの能力については,まさに「広大附属福山中」の過去問などでの対策がそのまま生きてくるのですよね。

だから,「県立広島中が第一志望だから,それ以外の勉強など関係ない」という意識でやるのか,それとも「教養を学ぶ」という意識でやるのか,その差が大きい。

しつこいけれど,「県立広島中を受けるのだから,適性検査対策がすべて」というのはハッキリ言って単純すぎると言わざるを得ない。

直前にできる小手先の対策で済むレベルの子であれば効果はあるだろうけれど,ほとんどの子はそれだけでは不十分で,長いスパンをかけて「教養を学ぶ」という勉強が必須である。

(これがご家庭で間に合っていれば,それはそれで問題ないのだけれど。)

今回の記事はちょっと批判的に書いたので,もしかしたら非難されるかもしれない。

が,名ばかりの「適性検査対策」などに振り回される方も見てきたし,書かずにはおれなかったので。