「【本】モヤモヤの正体」でも良かった記事。
広大附属福山中の国語
著作権の関係で,入試問題集を購入しても問題を確認できないもの。
出題された書籍のうち,「ともや塾」にそろえられている本を紹介。
「モヤモヤの正体」
副題は「迷惑とワガママの呪いを解く」。
著者は「尹雄大」さん。
2021年度入試は2冊の書籍から出題されたけれど,2つ目の出題はこの本から。
筆者がふだんの体験から考えたことなどを雑誌に掲載していたもの,これを再構成したかたちの本。
私も読んでみたものの,「こういう考え方をされる方もいらっしゃるのだなぁ」と感じることはできたけれど,文章の構成が私にとって読みづらく,ふだん読む本ではないなぁと感じるなど。
これを小学生が読むとなると,それは2021年の国語の点数が例年より低いのも頷けるというもの。
1つ目の文章も幼い子にはやや難しい内容であるけれど,この2つ目は輪をかけて難解だったことと思う。
抜き出されていたのは「コミュニケーションをめぐるモヤモヤ」と題した章で「怒り」「謙虚」についての話題のところ。
このうち(私の所持している版では)P.52-59にあたる部分。
抜き出したところが,話題を提示したあとのやや中途半端な部分からスタートしており,何の話題なのかを読み取ることから困難だったのではないかなぁと感じる。
また,小学生の段階でこの本を通して読んで内容を説明できる子がどれほど居るのだろうか…と考えたりするなど。
来年度はさすがにこのような難解な文章を出題することはないだろうけれど,ある意味国語の出題形式について改めて再考される機会となる可能性もあるなぁと感じたりしている。