「~にあてはまる数は,~の3個です。」
(え?4個あるけど…。)
7:47にはまだグランドは開いておらず。
10分後くらいには開いていたので,開く時間は8:00直前くらいだったのかな?
雑感
・国語
ひさびさに1問のみになったが,漢字の問題数,設問の難度に大きな変化は見られない。
漢字についても差のつく出題ではなかった。
文章は「環境倫理」に関わるもの。
読んではいないけれど,2021年12月に発刊された「はじめて学ぶ環境倫理」かな?
([2/4追記]「はじめて学ぶ環境倫理」で正解でした。)
またもや入試直前に作成されていることが分かる出題でもあり,「他の試験で見たことある!」とはならない文章であった。
タイトルに「倫理」という言葉が入っているとおり,文章自体の対象年齢がどんどん上がっており,昨今の活字離れ/動画文化も相まって,読解力が並の小学生レベルだと門前払いになってきている気がするのだけれど,今年は昨年ほどではないかな。
全体的には易しかったけれど,思慮深く考えないと引っ掛かるであろう設問,選択肢の表現に日本語の読み取り次第で解答がブレそうな設問がそれぞれ1問ずつ。
とはいえ,それを差し引いても「解けるはずの問題」について常に精査しておれば,合格の点数は取れるだろう。
・算数
極端に難しい問題は無いものの,全体としての時間配分から考えると高得点を取るのは難しい出題だったのではないかなぁ。
「数の性質」についてのセンスの有無で作業量が変わってくる出題が多かった。
具体的に述べると,3の倍数の作り方,端数の「1/3」の扱い,端数の「0.5」「0.2」の扱い,以下と未満の違い,2,3,5より大きい素数の扱い等々,…。
これはふだんからどれだけ「数」と友達になれているかがものを言う良問だといえる。
また,冒頭にあった「3個です。」と言い切られている問題,解答が4個あると考えている。
解答4個が分かってしまった子ほどいらぬところで迷いが生じてしまう可能性のある出題になっていた。
算数はそれぞれの問題にかける時間との兼ね合いであるから,このようなところで時間を浪費させられたらたまったものではないだろう。
(算数の問題は,福山市内にある「浜田塾」様にて浜田先生の趣味で毎年公開されているので,興味のある方は検索を。「受けられる予定の方はあらかじめ見ないでください。受験指導に影響します。」の文言もあり,とても好感がもてる。いやホント,先に見ちゃうともったいないです。)
・理科
満点が続出するであろう易しい出題だった。
大問1問,まるまる同じような内容を問い続けていたのがなんだか腑に落ちなかったという程度。
・社会
理科と同じく易しい出題だった。
・理社
易しかったがゆえに,盤石にしていた子の間ではほとんど差がつかず,勉強不足の子と比較して確実に点数を重ねられるので,「理社は裏切らない」がいちばん実感できる出題だったともいえる。
例年文章量が多いため,慣れていないと理社で時間配分がうまくいかない子がいたりするのだけれど。
今年は,理科では計算問題が出題されず,社会では大きな図が鎮座して文章量が減っており,かつ誤りが分かりやすい選択肢ばかりであったので,時間に余裕をもって解けた子が多かったのでは。
理社のバランスが考えられていないのか,出題者がかわったのか,…と感じてしまった。
理科での「てこの計算」等の試行錯誤と社会での「文章量」「正誤判定の難しさ」が重なった場合と,今回のような時間のかからない出題が重なった場合とでは,さすがに差がありすぎる…。
・総合
理科社会はほぼ満点を取ることを前提とし,国語の易しい問題をどれだけ落とさないか,算数で時間のかかる設問を後回しにしてどれだけ解けるはずの問題を正解させるか,…といった年であると分析する。
とはいえ,出題がそうであっても,実際のその年の受検者の動向で結果は変わるので,オッサンのひとりごと程度である。
合格者平均点が公表されるのはずいぶん先だけれど,気になって仕方がない。
子どもたちには「終わった話はもうしなくていい」と述べているものの,私自身がいちばん気になっているのですよねぇ…うーん。
ともや塾の卒業生に会った
「おや?ずいぶん子どもらしい男性が居るなぁ…。しかも見られている気がするなぁ…。」
と思っていると…。
「先生!」
昨年通ってくれていた小学6年生が受検会場に来ていた。
というのも,広大附属福山中の生徒であるので,受検のある日はお休みなのだ。
この場に受検生の兄弟でもない中1生が居ることは私にとって思考の範囲外であり,マスク&1年ぶりでもあったので,全然気づかなかった…。(失礼)
昨年は福山市内から電車で通ってくれていたのだけれど,1年経ってもわざわざ顔を見せに来てくれること,本当に嬉しい。
さらにステキなプレゼントまでいただいてしまった。
ありがとう!