今年6月にも訪れたのだが,そういえば「神在月(かみありづき)」の出雲大社は訪れたことが無いなぁ…と思い,改めて出雲へ赴いた。
出雲大社の読み方
出雲大社は,一般的には「いずもたいしゃ」と言うことが多いし,周囲の地名も「大社」と書かれていれば「たいしゃ」と読むことが多い。
だけど,2年ほど前にネットで話題にもなったが,神社側は正式には「おおやしろ」と読むことを明言している。
(公式ホームページにも書かれているし,そのホームページのURL自体も「izumooyashiro」という表現が用いられていたりする。)
よって,現在は周囲の道路の案内標識や地名では「たいしゃ」,神社としては「おおやしろ」という,読み方がややこしい事態になっている状態だ。
いつか統一される日が来るのだろうか…。
(私が中学生のころ「神通川」の読みを「じんずうがわ」と学習したのだけれど,現在は「じんづうがわ」に修正されている。これは当時の国土地理院の地図の読みが「じんずうがわ」となっていたためだ。細かい人間であれば,「通」を「づう」でなく「ずう」と読むことに違和感を覚え,印象に残っている方も多いはず…。)
出雲大社 ~神在月
旧暦の10月のことを「神無月(かんなづき)」と呼ぶのは,古典で学習することである。
「神在月(かみありづき)」とは何だろう?
「神無月」とは,全国の神々が出雲へお出かけするので,「神がいなくなる月」を表している。
そのため,出雲には逆に全国の神々が終結することになるため,「神在月」と呼ぶ。
日本には八百万(やおよろず)の神様が居ると言われることもあり,全国の神々がお泊りする社も用意されている。
(八百万…たくさんという意味であるが,私は「ホントに800万だとすると,全員にお賽銭をあげるとすると,一円ずつあげても800万円か…」などと考えてしまう俗人ですが…。涅槃は遠い…。)
出雲大社で撮影した写真たち
お邪魔します。
前回,時間が遅くて入りそびれた宝物殿へ。「心御柱(しんのみはしら)」をはじめ,八雲天井のレプリカなど,見ごたえがあった!
さすが神在月…人が多い。
パンフレットや雑誌のトップで見ることはないであろう本殿。敷地の中へ入る機会はほとんど無いし,神楽殿や拝殿のほうが見栄えが良いだろうからね…。
全国の神々の宿泊所,十九社。「神在月」でない期間はガラガラなのだけれど,今日は行列ができておりました。
記念におみくじを。「吉」などの分かりやすい指標は書かれておらず。…まぁ,出雲大社で神在月,縁結大祭の日に「大凶」なんて出たら冗談ではなく心不全で亡くなる人が出る可能性もあるしなぁ…なんて考えたり。
旅行誌などで,出雲大社のアイコン的存在,神楽殿の注連縄。
デカイ。(比較用とはいえ,見下ろし視点になり申し訳ない。)
今回出雲大社で撮った写真の中でいちばんお気に入りはコレ。本殿を後ろから撮影したもの。ウサギが見上げているように見えるのと,お昼ごろの太陽が最高。前日には鳳凰の形の雲も出ていたそう。大変めでたい。
その他,歴史博物館(これが想像以上によかった!)や出雲阿国の墓所なども訪れたが,また後日。