高校数学の思い出

高校数学の思い出

(画像は当時の高校生が描いてくれた私。そういえば,最近の研究では勉強中のラクガキにはメリットがあることも研究から分かっている。)

今回は自分語りの備忘録ですので,少し目障りな部分もあるかもしれませんがご容赦ください…。

塾講師として初めて教壇に立ったのは,高校数学の「対数関数」の授業だった。

最後に高校数学の指導をしたのは,2013年度だが,なぜ思い出したのだろう?

高校数学

「塾講師,できるなら高校数学の講師になりたいなぁ」と思って就職したこともあり,入社から5年間にわたり,高校数学に携わってきた。

高校3年生の指導も3年間行い,大阪大学,名古屋大学,広島大学,…といった国立大学への合格の助けとなった年もある。

中でも高校2年の数学は特に好きで,ベクトル,漸化式,微分積分の授業やプリント作りは,やっていて本当に充実感があった

「このまま毎年高校数学は教え続けたいなぁ…」と思っていたこともある。

2013年当時の高校2年生を対象に作っていたプリントを久しぶりに眺めていた。

(当時の対象生徒は大門高校,誠之館高校くらいのレベルで,国公立大への進学を目指す設定。上位クラスを担当するか,下位クラスを担当するかは年度によって違ったりするし,例え同じ設定のクラスであっても年度により学力はまちまちだ。)

今見るとツッコミどころが満載だが,それでも,

参考書と違って,ポイントだけを簡潔に書くこと

「補足は授業で言い,生徒の声を聞きながら授業展開をするから,なるべく文章量を減らすこと」

「厳密には間違っていたり,適切でなかったりする表現でもよいから,分かりやすさを第一にすること」

「くどくなり過ぎない程度にジョークを混ぜること」

などの私の作り方は,この当時すでに出来上がっていたのだなぁと感じる。

なお,「漸化式の読み方」の項は実際の授業でどのように扱ったのか全く覚えていないのだが,語句そのものの読み方をネタとして紹介しつつ,一般的な漸化式の読み取り方でも紹介していたのだろうか…。

こういった昔のプリントのことは,数年後に生徒から「あのとき〇〇って言ってたのめっちゃウケた」等の話を聞き,記憶の彼方から思い出すことも多い。

常に先の授業を作ることで必死だったため,使い終わったジョークは忘れているのかもしれない…。

センター試験

センター試験の指導だけでなく,2次試験の指導まで行っていたが,上位層の子を担当する機会があると,やはり「数学科の講師には敵わないだろう…」と思う機会が増えた。

というのも,「大学で学んだ数学を頭に入れた状態で,高校生に指導する」という部分が私には無いからだ。

もちろん,上位クラスを担当したときには,できる限りの準備をしてきたし,自分のできる最大限の授業をしてきたが,「もっと数学について学ぶ時間が欲しい…」と思うことも多かった。

理系であったから,一般教養としての応用数学の知識はあるが,やはり専門家では無いのだと思い知る場面がたびたびあった。

入試問題についても,「解くことはできるし,解説もできるけれど,自分のできるアプローチのレパートリーが少ない…」と痛感することも。

反面,センター試験の指導については,専門家となれた

センターレベルの数学の試験では,高校生の頃から常に「満点か満点でないか」であった。

選択問題についても,2問解けば良いところを3問解き,どの問題の解答を記入するか選べるくらい時間を余らせることができた。

おかげで,センター数学の指導については,問題集や一般の解説以上に適切な解説を行えたし,子どもたちに適切な指導をすることができた。

というのも,解き方や解説については子どもたちのレベルや性質を把握し,それに合わせた解説を行うべきであるから,「自分の解き方」だけでなく柔軟に解説を行う必要があるからだ。

「絶対解ける」し,「解説を子どもたちに合わせられる」というのは,間違いなく自分の力を活かすことのできる分野であるし,やはりセンターレベルの授業には向いていたのだろうと思う。

今後,「大学入学共通テスト」へと変化していくが,今や私自身の大学入試の知識がずいぶんアップデートされていないので,高校生になった教え子に会うことがあれば,こちらのほうが教えていただきたいくらいだ。

その後

「小学6年生の合格実績が非常に良かったこと」「私が中学入試の指導にのめりこんだこと」「異動先の高校数学の講師が充足していたこと」など,いくつかの事情が重なり,その後は高校数学の指導をする機会が全くなかった。

私としては,今まで「小学生」「高校生」の指導をすることが多く,またそれらが好きであっただけに,残念ではあった。

何より「実力よりも内申偏重」の広島県の高校入試に向けて指導していくことにあまり関心が無かったことも大きい。

だけど,担当してみると,一貫校の上位層の中学数学の指導については,高校数学を5年間指導してきた経験が非常に役立った。

また,一貫校の子たちの生の成長を見届けることができたのは勉強になったし,非常に良かった

さらに中学社会を指導する機会が複数年あり,中学社会がどういったものなのかを俯瞰して捉えることができるようになったし,今まで担当しなかった学年・科目を担当し,全力で模索することは,自分にとって大きな意味があったと感じる。

(担当したことのある学年・科目については,前職の職員の中でも最多なのでは…?と思うことも。)

余談だが,「テストがあるから勉強するように」と言われて勉強するより,「〇〇に教えるために勉強するように」と言われて勉強するほうが,学習効果が高いという研究がある

塾講師という職業であれば,必ず誰かに教えるために勉強をするから,私自身がいちばんその「学習効果が高い」といった恩恵を受けている。

例え同じ学年・同じ科目であっても,指導する相手が変わればアプローチも変わるから,本当に毎年学ぶことが多かったなぁと感じる。

…単なる日記になってしまったが,今後も役立つ情報を伝えていきたい。