半年以上前の話題をいまさら。
ツボヨネ製作所
https://x.com/TUNlSlA/status/1621785158138593281?s=20
弊社ツボヨネは創業以来皆様より格別のご厚情を賜り今日まで存続してまいりましたが諸般の事情により、来る2023年3月末をもちまして廃業いたすことになりました。
ホームページ及びSNSも1月末をもちまして終了させて頂きます。皆様の長年に渡る並々ならぬご愛顧に心から感謝申し上げます。
↑ツボヨネ製作所の旧公式Twitterの文言。
ウソでしょ!私,これ50年近く使ってるよ。(いや45年くらい?)全然壊れないの。これから単行本表紙カラー描く時も使うよ!ありがとうございました。本当にいつもこれからもお世話になります。
↑ツボヨネ製作所の旧公式Twitterの文言に対する反応。
こういった『お気持ちさえあればうまくいく』といったことが無惨にも打ち砕かれる場面。
頭では分かっていても,具体的な事例を目の当たりにするといろいろと考えさせられる。
詳細は現場の人でないと分からないのは前提として。
『壊れない丈夫なものを作ったからこそ,買い替え需要が激減してしまった』
……と見えてしまった。
先述の引用にも『全然壊れないの』とあるが,この発言をした人はこれがどういうことか分からなかったのだろうか。
『良いものだよ!』というポジティブなお気持ちで投稿したのだろうけれど。
『全然壊れない』→『買い換え不要(譲渡や中古販売も考え得る)』→『初回購入の料金しか会社の利益にならない』→『商売として成り立たない』
……という流れになりそうに思われる。
こういった会社のおかげで世の中の人が便利さを享受できるのだけれど,享受している側はそれが失われるまでありがたみが分からなかったりするもので。
『良いものを作る』『誠実に商う』は重要だし大切にしたいのだけれど,成功するためにはそれだけではうまくいかない。
まさに『ままならない』なと感じる投稿だった。