日本語。
「ひとしい」の意味を理解しているこども
サラっととんでもないデータが書いてあるぞこれ
・「ひとしい」の意味を理解している子どもは、小2、3年では3割しかいない
・その子たちの大多数は「ひとしい=近い」と考えている
そりゃあ小2で分数習っても苦戦するわけだ……
引用元は『学力喪失』。
ちょうど私も購入したまま積んでいる書籍である……。
(そろそろ読みたい。)
「ひとしい」の意味を理解できていない小2・小3の子どもたちのように,我々大人が日常使いしている言葉について,目の前の小5・小6の子どもたちが誤った理解をしていることは少なくない。
いや,小5・小6の子どもたちに限らず,我々大人であっても,ふだん自身の周りで使われない言葉,専門的な言葉については誤って認識していることは多々あるだろう。
同じ言葉を使い,傍目には会話が通じているように思えても,脳内で全く異なる前提で会話していることもある。
誤った理解をしているかどうかは他者には分からないことが多く,また分かったとしてそれを修正できる場であるか否か,修正するにしても誤った理解をしている当人がそれを認められる精神状態か否か,そしてそれを理解できるか否か──ひとつの誤った理解を修正するにもさまざまなハードルがある。
いま,算数の指導をしていても,日本語表現を読み間違えずに書かれている通りのことを理解する──これ自体にも子どもごとに開きがある。
理科・社会も同様で,何を指しているのか,何の話をしているのか,という前提の共有が難しい場面にはよく出くわす。
ちょっとした文を書いてもらうと,助詞や助動詞の使い方,文脈の前後の整合性などに日本語熟練度の差があることがよくわかるもので。
日本語の文のつくりについては,特に小学生だからこそ理屈だけでどうにかなるものではなく慣れも必要で,粘り強く成長してゆく意志が求められる。
こういったものごとは,相互のやり取りをしているうちに分かってゆくものでもあり,塾の大きな役割のひとつだなと常々感じている。
「いつから通おうか」というご相談もいただくことが少なくない。
某林先生ではないけれど,最適解はおおむね「今でしょ」となるかなぁ。
今後の人生のうち,いちばん早いタイミングは「今」なので。
出典の『学力喪失』,早く読みたいなぁ。
(いま読み途中の書籍があまり面白くなく,モチベーションが上がらない。)