※ この記事は,2020年度募集要項の発表前に書いていており,過去の募集要項をもとに書いているもので,公式情報ではありません。
※ 最新情報は,学校の公式ホームページでご確認ください。
(2019/12/27追記) 閲覧数が多いので,加筆訂正致しました。訂正箇所には中央線を引き,加筆箇所は青色を入れました。
個人調査書と学力検査の配点
よく聞く表現に直すと,以下のように言い換えられ,配点は次のように書かれている。
個人調査書 → 内申 : 140点
学力検査 → 入試 : 140点
個人調査書の教科と配点の割合
内申の140点については,次のように補足されている。
「個人調査書による140点は,国語,社会,算数,理科はそれぞれ1,音楽,図画工作,家庭,体育はそれぞれ2の割合をもって構成する。」
これを読むと,この8科目のみで140点を構成するように読み取れるのだが,具体的に個人調査書を見ると,それだけではないように思える。
個人調査書に書かれるもの
個人調査書は小学校の先生が記入するもので,「名前」「受検番号」「卒業する小学校」「備考」を除けば,6つの項目がある。
(2019/12/27加筆) 4つの項目になりました。
1.各教科の評定
「5年」「6年」について記入するらんがあり,それぞれ3段階で記入する旨が書かれている。
つまり,「5年の,国語,社会,算数,理科,音楽,図工,家庭,体育」と,
「6年の,国語,社会,算数,理科,音楽,図工,家庭,体育」が,
それぞれ3段階で評価される。
副教科を2倍して計算するならば,
3×8+6×8=72点満点
で計算することになり,教科の評定のみで140点を構成するとすれば,これに140/72をかけて計算することになるだろう。
いずれにせよ,「5年」と「6年の12月末まで」の評定であることがいちばん注目すべきところだ。
2.行動の記録
「基本的な生活習慣,健康・体力の向上,自主・自律,責任感,創意工夫,
思いやり・協力,生命尊重・自然愛護,勤労・奉仕,公正・公平,公共心・公徳心」の10の項目からなる。
こちらについては「6年の評定のみ」で,「該当するものに○印を記入」という様式だ。
3.出欠・健康の記録
「5年」「6年の12月末までのもの」を記入。
「備考」欄があるが,「極端に欠席が多い場合」などに,入院等の理由を書いたりする必要があるからだろう。
4.総合所見
(2019/12/27加筆) ↓後述の4.~6.が統一され,「総合所見」に。
学校の先生から電話での問い合わせが多かったのか,それぞれ書かれることがあまりなかったのか,統一された。
書かれるのは↓の内容なのだろうと考えているが,選考者にしか分からないことだ。
4.学習に関する特筆すべきことがら
「教科」「外国語活動」「総合的な学習の時間」などで特筆すべきことがらがあれば記入。
5.特別活動の記録
説明は特に書かれていない。
参考程度に…中学校の内申では「クラス委員」や「生徒会活動」などが書かれることがある。
6.特記すべき資質・能力
他の欄にあらわれない資質・能力について特記すべき事項があれば記入。
「教科の評定」以外にも書くことがこれだけあるのだから,どこかに加点要素があるのだろうと感じるのだが,それは公表されていない。
まとめ
いずれにせよ,現在の評価システムは「相対評価」ではなく「絶対評価」だ。
だから,子ども本人のふだんの学校生活と,小学校の先生の采配がそのまま個人調査書に反映される。
ゆえに,斜に構えず学校の先生とは仲良くしておいたほうが良いだろう。
小学校の先生の中には中学受験に否定的な方もおり,個人の思想で子どもの個人調査書をネガティブに捉える方もいらっしゃるという話もよく聞く。
もし小学校の先生が否定的であったとしても,個人の思想で子どもの将来を左右するようなことはせず,各家庭の教育方針,そして子どもの意思を尊重してほしいと,強く思う。
まとめると,
・ 5年・6年の各教科の評定が点数化される。
・ 6年の行動の記録,5年・6年の出欠,その他特記事項について記入する欄がある。(これらに加点要素がある可能性がある)
・ 学校の先生が記入するものだから,学校の先生とは仲良くしておく。
これらのことがらを頭に入れておけば良さそうだ。