内集団バイアス…良い方向に利用できれば良いけれど,周りが見えなくなりがちなデメリットも大きい。
集団に所属すること
三人寄れば文殊の知恵…とはよく言ったもので,知恵が浮かぶことも多い。
実際に,月に1度のように,たまにしか会わない方と意見を交わすことから学ぶことはとても多い。
ふだん全く関係を持っていない方から得られる情報はとても役に立つし,これからもそういったかたちで情報を収集するよう努めたい。
だけど,いつも所属している集団の中でいつものように意見を交わすことにはあまりメリットを感じない。
それどころかデメリットが大きいと感じている。
「その集団の中での常識」が「その集団の外の常識」とどんどんかけ離れていくことが非常に多いからだ。
実際に,
「最初に発言した人の意見に周りが引っ張られる」
「間違った認識が,正しいもののように思えてしまう」
「昔からの慣習は『伝統』という聖域になっており,メスを入れられない」
「『権力者の顔を立てる』ことが優先されるため,実を取れない」
「集団の利益を最大化するよりも,集団の利益からどれだけ自分に利益を誘導するかに尽力する人が多数現れる」
…などの状況は多々見受けられる。
これは,知っているからと言ってなかなか避けられることではない。
だからこそ,私は1つの集団にどっぷり浸かることを避けている。
これからも,1つの集団に固執せず,いろいろな方と「個」としての付き合いをしてゆきたいものだ。
個としての知り合いといえば…。
先日,とある友人のおかげでオンライン授業について考え方を進歩させることができた。
また,逆にオンライン授業の在り方について私に電話をかけてくださった方もいらっしゃる。
教える側に立つと,「自分の知っていることを,自分の中でまとめる機会になる」「どの部分を自分が不確かにしたままなのか明確になる」といったメリットがあるので,教えることこそが学びにつながるもので。
今回も訊ねていただいたおかげで様々な学びがあった。
ありがたいことである。