「怒り」との付き合い方

Posted on 2020年4月13日「怒り」との付き合い方 はコメントを受け付けていません

福山市の市立学校の一斉休校が決まった。

「県立学校は…」と思ったのだが,日曜日だから,市の管轄を超えるものはおそらく週明けになるのだろう。(月曜日にはもう情報が出ているだろうか…?)

その他,私立については近大福山がそれに先駆け,独自に休校を決めていた。

相変わらず対応が早い!

三原市でも感染者が確認され始めたら,スピードを緩やかにするために何らかの措置が取られるはずだが…。

ただでさえエアコン設置に伴う夏休み期間の大幅変更があるから,先が見えないのはツライですね。

さて,会社を離れたこともあり,「怒り」が生じる場面は圧倒的に少なくなった。

皆さまはふだんどのようなときに「怒り」が生じるだろうか。

どのような相手に

そもそも「怒り」を話題にするだけでも,何か「怒りやすい人なのか?」と思われかねないけれど…。

実際には子ども相手に「怒り」が生じることはほとんどない

職業柄いろいろなことを子ども向けに説明する場面があるし,子どもたちも保護者も「分かりやすい!」と言ってくださることが多い

これは大変ありがたいことだ。

反面,どうしても子どもにとって難しい内容を扱うこともあり,すぐには理解してもらうことが難しいこともある。

こういった場合,「子どもはまだ成長途中であるから,意図が理解できなくて当然」という意識を根底においておきながら会話をするからか,「もどかしい」と思う場面はあれど,「怒り」に発展することはあまりない。

「もどかしい」と感じたときは,「その気持ちを表に出すか出さないか」を思考し,子どもの成長にとって演出する必要があるかどうかを考えて行動すれば良い。

子どもが成長するために「さとす」ことが必要があれば,叱ったり諭したりすることは必要だろう。

「怒る」というのは自分の気持ちの問題であり,それを表に出すか出さないかを選択できるのだということは頭に入れておくべきだ。

(あまり内にしまいこみすぎて鬱傾向になるならば考え物だが…。)

「先生が怒っている…!」という状況を演出する必要があると考えれば,「怒る」ことも必要だ。

どんなとき

前述の通り,「意図が伝わらないとき」に「怒り」が生じることが多いだろう。

会話相手は自分ではないのだ。

自分とは文化背景の異なる集団(家族,部活,習い事など…)で成長してきているし,そもそも目に見えない思考回路は異なるのだから,同じ会話をしていても考えていることが異なっていたりしても当たり前だろう。

だから,「意図が伝わらないこと」は誰にだってある。

そして,その場合に「もどかしい」と感じたり「イライラ」したり「怒り」が生じたりすることもあるだろう。

また,「別の人が他の人に迷惑をかけている場面を見たとき」も「怒り」が生じることがある。

これは,相手の行動に対して「怒り」がわくといった状況だ。

「怒り」を生じさせないために

完全に無くすことは難しい。

だけど,ある程度「怒り」の生じる場面を減らすことは可能だ。

いちばん役に立つのは,「つねに相手を尊重する」という意識と,「怒りが何を引き起こすか」を念頭に置いて感情をコントロールすることだろう。

相手が子どもの場合は,「この子は今何を考えているのだろうか…。今までどのような背景があったのだろうか…。どのような性質を持っているのだろうか…。」を熟考することにより,「怒り」がおさまることが多い。

また,「怒り」の感情を紙に書きなぐってから捨ててみたり,メールなどに長々と書いて送信する前に消してしまったり,そういったことでおさまることも多いようだ。

「怒り」をはき出す場合は,相手がいない場面でも可能であるから,トラブルを生じさせたくない場合にはこれが役に立つかもしれない。

また,付き合わなくても良い人間関係であれば,そもそも離れてしまうのも手だ。

「多くの人と付き合うのが良いこと」という認識をしている方もいらっしゃるかもしれないが,私はそうは思わない。

自分の倫理観を破壊したり,ストレス要因にしかならなかったりする人間関係とは距離をとり,高め合える人との関係に重点を置くべきだと考えている。

「怒り」を利用する

「怒り」には「問題解決能力を高める」というポジティブな面もある

私は前述の通り,もし怒りが生じたとしても,「子どもの性質を認知し,次の教育機会に何が提供できるかを考察する」ことなどに活用することにより,逆にメリットとしてしまう場合がある。

おかげさまで,通う期間が長くなればなるほど,適切な指導をすることができることが多いし,実際,入試直前のころには子どもたちのことを熟知していることがほとんどだ。

「あ,今自分は怒っているな…」と感じたら,あらかじめあたためておいた解決すべき問題と向き合ったりすることに利用することもできるが,慣れるまではなかなか難しい。

また,「今,怒っていることをアピールしておいたほうが良さそうだな…。」という場面には,「怒り」を利用してみても良いかもしれない。

話はかわるが,「プラス言葉」とか「マイナス言葉」といった表現をたまに聞く。

私自身は言葉自身にプラスマイナスを感じない人間なので,「言葉自体に優劣をつけているのが大半の人なのかな…」と社会常識を学ぶ勉強になる…。

「怒り」も「怒り」自身がマイナスだとは思わないし,プラス面とマイナス面があるというだけのものだと考えている。

まとめ

「怒り」自身は悪いものではなく,どのような感情で,どのようなときに生じ,どのように付き合っていくかが大切

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