不労状態?…違います。
フロー
好きなことに集中するあまり,時間を忘れて没頭する…こういったことは,誰にでもあることと思う。
簡単な作業であれ,複雑な作業であれ,不思議なことに,没頭しているときには努力を要しないし,むしろ楽しんでやれる。
努力している姿勢が重要視される日本文化には馴染まないかもしれないが,フロー状態に入ることは,大切なことであると考えている。
フロー状態を利用することができれば,少ない努力で大きな成果を獲得することができる場合がある。
例えば,私であれば,最近はプリント作成をしているときによくある。
レイアウトを考えたり,文面を取捨選択したり,分量を調整したり…とても複雑なことをしているはずなのに,ツライなどということは全くなく,むしろ楽しいし,時間が過ぎるのが早かったり,短時間で多くの成果を出したりといったことができる。
だから,時間さえ許せば,模試作りなどは全く苦ではないしむしろ楽しんで作れる上,良いものができる。
スポーツの世界でも,楽しんでやっている人が結果を出していたりするのを見ることがあるが,これもフロー状態を利用いている場面があるだろう。
日常生活でフロー状態を感じるのはどのようなときであろうか。
ゲーマーの方であれば,フロー状態に入ることは多いのではないかなと思う。
もちろんゲームの内容にもよるのだけれど…例えばスプラトゥーンやフォートナイトのようなTPS・FPSにおいて,常に多くのことを気にかけつつ,ふだんやらない人にとっては難しいと思われる操作も,無意識にやってのけているはずだ。
ゲームでなくとも,家でのDIYや工作でも体験することができるかもしれない。
こういった経験を通して,「自分はどうすればフロー状態に入れるのか?」を考えてみると,フロー状態を必要な場面で利用することができるだろう。
巷では「集中力が大事」「集中しなさい」などと「集中」という言葉が使われることが多いけれど,要は「フロー状態」に入れば良いのだよな…と感じる。
「苦労の末に獲得したものこそ尊い」といった考え方もあるし,それはそれとして批判はしない。
そういった考え方は,愛着や情をわかせるために必要なこともある。
だけど,同じ成果が得られるなら,なるべくなら楽しんでやるべきだというのが私の考え方だ。
(以前,「今まで努力をしてこなかった」といった旨を書いたことがあるのだが,今振り返れば,無意識にフロー状態を利用してきたのだと感じる。)