音声放送の入試問題

Posted on 2020年6月2日音声放送の入試問題 はコメントを受け付けていません

とある学校の入試問題を扱った。

入試問題演習

ともや塾では,早いうちから入試問題に取り組んでいる。

目的なしにダラダラやっているわけではない。

目的は,「中学受験の勉強の,終着点を知っておくこと」だ。

よく大人が「目的をもって勉強しなさい」と言うが,そもそも終着点がどのようなものか分からない状況で目的も何もないだろうというのが,私が常々思っていることのひとつ。

(まぁ,中学受験の先はもちろんあるし,そちらのほうが大切なのだけれど。「中学受験の勉強」の区切りという意味で。)

この入試問題をやってみるタイミングは難しく,「早すぎるとそもそも学習していないことだらけ」,「遅すぎると終着点がどんなものか知らないままに学習し続ける」といったことになる。

このたびは,ほとんどの単元が終了している年をチョイスし,実施。

この某学校の入試問題の雰囲気はつかめただろうから,この学校の問題を次に扱うのは当分先になるだろう。

事前準備

事前に全科目解いておくのだが,解くときには以下の点に注意している。

「解答を見る前に,自分なりの思考で解く。」

「小学生が踏むだろう手順を意識して解く。」

「小学生としてどういったミスが起きそうか想定しながら解く。」

全科目解説するときに,ただ自分の考えをアウトプットするのでなく,子どもの思考を意識して解説する。

事前に準備していることもあり,解説については自動的に自分が行ってくれるので困ることはないが,時間が足りない点だけはいつも困る。

放送問題

放送データについては学校の公式ホームページでいくつか公開されているので,それを使用。

50分の放送問題だが,1回限りの放送を,50分間ほぼノンストップでの放送だったので驚いた。

内容として難しいものは皆無であったが,問題内容は適性検査Ⅰに似ており,「必要なことをメモしながら解く」という,当たり前のことを試すにはとても良い試験であると感じた。

この当たり前のことでも,小学生だけでなく大人も差が付くだろうなぁと感じるものだった。

解説用に放送内容を書き起こしたけれど,まず「小学生の意識で解くこと」に50分,書き起こすのに50分,正確さを確認するため少しずつ巻き戻しながら書き起こすので,それよりも多くの時間がかかった…。

まぁ,需要のある入試問題について知ることは,今後の自分にとって大きく役立つことだから,実りのある時間だったといえる。

しかし,50分の試験問題でホントに50分かかるという意味では,いちばん解説準備に時間を食う科目だなぁ。