社会科の教科分け

Posted on 2019年10月11日社会科の教科分け はコメントを受け付けていません

中学校・高校の社会科

社会の科目を「地理」「歴史」「公民」の3つに分けたがる講師は多い。

というのも,中学生の学習では実際にこの3つに分かれており,中学生向けの指導をする塾講師が多いからだろう。

高校生の学習では,ふつう「地理」「日本史」「世界史」「倫理」「政治経済」に分けられる。

しかし,高校生の社会科は,選択科目がバラバラであること,他科目より自主学習が容易であることから塾での需要は低く,社会科専門の塾講師の数は少ないから,高校での社会科の教科分けがあまり話題にならないのだろう。

では小学生の学習ではどうだろう?

小学校の社会科

「地理」「歴史」「公民」という分け方が有効な部分もある。

「地理」は5年生で,「歴史」「公民」は6年生で学習する。

ただし,小学校の「歴史」は「日本史」と絞っても良いだろう。

では1~4年生では何を学習するのか?

1~2年生ではそもそも「社会」という科目はなく,まだ理科社会区分前の「生活」という科目を学習する。

3~4年生ではどうだろう?

「消防署」「警察署」や「ゴミ」「水」などについて学習する。

上位学年の学習よりも,より身近なことについて学習するのだ。

これらは「地域社会」などと呼ばれることもあるが,私は区分の名前を知らない。(ご存じの方には教えていただきたい。)

だけど,教科書で学習する基本内容であるから,入試にも出題される。

広大附属福山中入試では

3~4年生で学習する「地域社会」は,もちろん教科書学習を重視する広大附属福山中でも出題される。

過去には大問1問がまるまる「水」にフォーカスされている年もあった。

こういった出題のされ方を考えると,「地理」「歴史」「公民」といった中学社会のような区分にとらわれず,小学校の社会の単元をベースにして学習を組み立てていくほうが,有効であると感じる。

また,ここ数年は理科も社会も「災害」に関する問題がトレンドであるし,災害に対する意識については,常識的な考え方ができるようにしておきたいところだ。

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