構想していたものが実現できそうなので。
漢字教材
これについては開校前から困っていたもの。
この2年間は,時間がとれないであろうことから,塾用教材と今まで使用してきた例文をもとに漢字テストを作成していた。
毎度ながら使用している間に改善点が見つかるもので,どうしても縮小傾向にある中学受験教材に任せられなくなってきたなぁと感じるのが現状。
そんなわけで,今年度は改めて自作することに。
「筆順」「よみ」
(国語であるのでタテ書きかヨコ書きか迷ったのですが,私の好みでヨコ書きに。)
「筆順」について私は重要視していないが,「一画で書くべきところを二画で書いている」等,採点者が「×」をする理由を与えないような字を書くべきであることは確か。
そんなわけで,初めて学習する漢字は特に「筆順」を重視。
まぁ,初めて学習するときに重視するからこそ,その後は重視する必要が薄くなるというのも利点。
「よみ」については,実は「小学生で学習する読み」の範囲がちょっと狭いと感じている。
例えば「欲」に関しては「ヨク」は学習するが「ほ(しい)」は学習しない,「提」に関しては「テイ」は学習するが「さ(げる)」は学習しない。
このような,漢字自体の意味,それも日常使いするのにも大きく関わる読みについては,指導要領の範囲外であっても紹介しておくべきだと考えている。
そのため,この部分が「塾用教材では補完できないこと」のうちのひとつである。
そんなわけで,小学生で学習しない読みも併記して確認する時間を取ることにした。
例文とテスト
これについてもこの2年間で反省点があったので,改めて作成。
以前使用していたものにつて,「21世紀の世の中を考える」「郵政省に勤める」といったような例文もあったりし,ずいぶん昭和臭がするなと実感していたもの。
例文については各漢字ごとに10~12文程度,異なる表現かつ小学生で学習する範囲の漢字を使用した日本語を厳選し,作成。
厳選については,当該漢字を使用した日本語を辞書で総ざらいしているが,その作業もだいたい慣れてきた。
おかげさまで小5小6までに学習する漢字や,小学範囲の漢字のみで構成された熟語についてずいぶん勉強でき,自分の中に浸透していっているなと実感する。
(小学範囲の漢字,しかも読みの範囲も小学範囲にとどめたものに限る。)
ある程度塾での日常をネタにしつつ,社会や理科のネタも混ぜつつ,科目をまたいで学習できるかたちに。
たとえば画像の「宗」については学習する読みの関係で「シュウ」を使わざるを得ないが,「シュウ」と読む一般的な日本語,ほとんど無いのですよね。
そうなると,ここぞとばかりに社会の用語を盛り込んでしまう。
(これも全科目指導の利点ですね。)
なるべく小学範囲を逸脱しないようにしているので不自然なひらがなとなっているところもあるが,「塾」は何度も読んできているはずなのでそのあたりは漢字,理科社会で既習の用語についてもある程度は漢字。
例文はすでにランダム出力できるよう調整したので,ミスがあれば修正したり,追加や削除も可能なかたちにした。
今年度は時間的に作成で手一杯になることが予想されるためランダム出力にしているが,来年度からはテストも例文の中からさらに厳選して能動的に選択出題したいなぁと考えている。
この半月ほどで,小5,小6,ともに全体の8分の1程度の作成が終わった状況。
こういったものも,長い期間かけて「構想」「蓄積」をしていたからこそすぐに出力できるものなのですよね。
指導要領が替わればその部分だけ差し替えてゆけば良いかたちができあがりつつある状況。
このたびは,「いちばん使用したかった教材が廃刊になった」ことから始まった構想であった。
こういった,外部依存のものについてはいつ規約が変わるか,いつ改悪されるか,いつサービスが終了するかがわからないもの。
つい先日も,とある定額サービスが24000円から45000円に値上げといった話題を目にしたことも。
何事についても依存するものはなるべく最小限にし,長年使えるものが作れるならば,自分に頼ったほうが良いなと感じるできごとのひとつとなった。
もちろんあてがはずれて徒労に終わることもあるけれど,こういった経験ひとつひとつが次に繋がってくれればそれで良いかなぁ。
少なくとも会社内でメンツを気にして出過ぎたことができない状況,または出過ぎて叩かれる状況よりは健全だと私は考えている。
(塾用教材については,現在は4科目ともにひとつの会社に依存することなく,分散して購入・使用させていただいております。)