必要に応じて随時行っておりますが,年3回ほどお声がけさせていただいております。
懇談
内容については毎度ながら千差万別で。
「志望校」「模試結果」「現時点の学力と今後の展望」「塾での様子」「家庭での様子」「今できることは何か」「ご兄弟に関する相談」等々。
中でも大切なのは「認識の共有」だと考えている。
子ども本人・保護者・講師の3者の間で「認識のズレ」のあるまま通っていただくことには本当に慎重で。
この3者が同じ方向を向いていることは特に大切だと考えている。
「中学受験専門」としているけれど,私自身は目的は人それぞれで構わないと考えていて。
実際,昨年の6年生たちも第一志望はバラバラで,それぞれの学校の合格ラインで必要とされる学力もまちまち。
ゆえに,「どの程度を及第点とするか」は本人の目標設定によって違った。
合否についてはトップの学校では分かれたものの,6年生終了時の学力自体は,全員が全員,努力に見合っただけのところまで辿り着いた。
このあたり,以前勤めていた福山市内とは,地域的な流れが全く異なるなぁと感じている。
福山市内であれば広大附属福山中一強であるが,三原市内から見れば,広大附属福山中もトップ校であるが,県立広島中や広島市内の学校も視野に入り,そのいずれもがそこそこ遠方となる。
受験校の考え方自体も校風,学力レベル,通学,多岐にわたれば,受験勉強と日常生活の兼ね合いも人それぞれ。
保護者コミュニティもバラバラであり,受験に対する常識も異なる。
地方の中学受験の難しさを感じることが多い。
目標設定に関しては,中学入試は大学入試と同じく実力勝負の世界。
ゆえに,仮でも良いので具体的な学校,自身の学力よりやや上位レベルを目標とすると勉強の軸としやすい。
福山市内であれば,問答無用で軸とすることができたものが,三原市内ではそうはいかない。
ここが地域全体として中学受験に弱くなりがちな点のひとつだろう。
えらそうなことを述べてしまったけれど,関係する子一人一人の学力アップ,今後の人生に生きることに少しでも貢献できれば幸いである。
余談
「先生のこと,子どもが小学校の卒業文集に書いてました」
とのコメントをいただきまして。
毎度ながら,日常的に授業で何気なく述べていることが,ずいぶん心に響いたよう。
塾の立ち上げ当初からご存じの方には,私が「若い人たちのためになりたい」といったことを軸として活動を始めたことを思い出していただけるかもしれない。
中学受験塾ではあるけれど,中学受験の合否といった短期的なことにとどまらず,長期的にもプラスの影響を与えられたらとても嬉しい。