11月2日(土),11月3日(日)の2日間,三原市で「第16回 浮城まつり」が開催された。
豊富なイベント
事前に観光案内所でパンフレットをいただいていたので,タイムスケジュールなどは知っていたが,思った以上にイベントが豊富だ。
2017年,三原駅の北側に「三原城跡歴史公園」としてちょっとした広場ができたこともあり,そこがメインステージとして使用されたりしており,盛り上がっていた。
メインステージでは,「神楽」,「安芸ひろしま武将隊」,「やっさ踊り」などの地域ならではの出し物を見ることができた。
夜神楽
今回いちばん観たかったのが「夜神楽」。
30年前に島根県益田市に住んでいたことがあるのだが,そのころに観て以来だったので,期待が高まっていた。
16:40…夕方ではあったのだが,夜神楽が始まり,最初のナレーションが始まる。
場面はスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治しに行く場面だった。
今年,「古事記」を読んだところだったので,この時点でテンションが上がる!
神楽はアシナヅチ・テナヅチの娘たちがヤマタノオロチに食べられてしまう場面から始まり,以下のように展開。
8人目の娘,クシナダヒメをヤマタノオロチに差し出す直前,スサノオノミコトがやってくる。
クシナダヒメ を娶ることを条件に,スサノオノミコトがヤマタノオロチ退治を請け負う。
アシナヅチ・テナヅチ がヤマタノオロチに酒を飲ませる。
スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治し,尾から「 天叢雲剣 (あめのむらくものつるぎ)」を発見する。
…こういった場面が,50分にわたって演じられた。
はじめのヤマタノオロチ登場シーンで,口から花火で火を出す演出があり,出だしから「おおっ!」という驚きがあった!
その後,アドリブで笑いを取りつつ物語を展開。
そして,メインの舞ともいえる,ヤマタノオロチの舞とスサノオノミコトの舞だ。
斬り落とした首のひとつが客席に襲い掛かる演出 もあり,観ている人たちを飽きさせないのはさすが!
最後の1頭を斬り,スサノオノミコトが勝利!
天叢雲剣 を取り出し,スサノオノミコトが舞を舞って終了。
50分という長さを感じさせない,見事な神楽だった。
古事記で読んだ物語を,演技を観て反芻する良い機会にもなったし,教養を養っておくとちょっとしたことでも喜びが大きくなることを実感。
余談だが,天叢雲剣と聞いて「3種の神器」,「天皇即位」,…を連想した。
こういった関連付けが得意であれば,記憶学習に役立つし,連想ゲームはものごとを楽しみながら覚えるのに最適だよなぁと思う。
お祭り
夜は,港エリアでヨットイルミネーションなどのイベントを楽しんだ。
三原市では年間通して「神明市」,「やっさ踊り」など豊富なイベントがある。
先日「美味しいマーケー」にも訪れたが,これからも参加できるようであれば,参加させていただきたいなぁと考えている。