想定はできていたが,始まると実態が良く分かる例。
学習端末の問題点
学習端末「よく机から落ちる」「こんなに壊れるとは」…自治体にのしかかる修理費
↑ニュース記事
学校で学習用デジタル端末が小中学生に1人1台配布されて1年以上たち、端末の故障が相次いでいる。端末を落とすなどの事故が目立ち、修理費が年間数百万円に上る自治体もある。
学校の机には、教科書、ノート、文具に加え、端末も置かなければならなくなった。都内の公立小学校で6年を担任する女性教諭は「机に空きスペースがなく、よく端末が机から落ちる」という。
「来年の1年生が使うので大事に使って」と呼びかけるが、落としてしまう子供は減らない。
大勢の幼小中の子どもたちを預かる現場の方々であれば想像のつく通り,『子どもが扱うものは壊れやすい』。
もちろん『必ず』といったことはなく,例外を出せばキリが無い。(少数の法則)
が,傾向としては間違いないだろう。
これは子ども悪いといったものではなく,子どもとはそういうものだという前提が必要なものだと考えている。
すなわち,『子どもが使うものはよく壊れるものだ』という前提で運用することが必要。
デジタル端末は便利なものであるが,高価なものでもある。
それが分かっていて「来年の1年生が使う」ということになっているのだろう。
が,デジタル端末は年々端末自体が進化している中,端末自体は旧世代のものを使いまわすという前提になっていたり,どんどんガタが出てきているものを次の世代に受け継がせたりなど,うまくかみ合っていないなぁとも思う。
かといって『購入』となるとご家庭による経済的な意識の差が如実に表れるともなるだろう。
デジタル教材については,門外漢の方々から絶賛の声も多いものだが,教育では思い通りにいかないものごとは多々ある。
私も敵視するものではないが,デジタル教材を使うことが目的になるのでなく,目的のためにデジタル教材をうまく活用できるようになると良いなぁと考えている。
そのためには,現場で運用しつつ問題点を洗い出し,場当たり的なものにとどまらない改善が続けられることを願う。