けんちゅー。
※ 以下は間違いのある可能性がございます。公式情報をご確認ください。
県立広島中
東広島市にある中高一貫校である。
広島中学校・高等学校。
『県立』が付いていないとなんとも伝わりづらい。
学校側の公式資料での略称は『KENHIRO』。
昨年は駅から近いからと電車で赴いたのだが,本数の少なさに電車の時刻を憂慮せねばならないことを避けるため,今年は学校隣の有料駐車場(学校は無関係)を予約して自動車にて。
やはり自動車の移動がラク!
私自身が気になったものをかいつまんで掲載。
1. オープンスクール
7/15(土)。
東広島市外在住の小学生は午後。
昨年は6年生限定だったが,今年は学年についての記載はない。
何年生から想定しているのだろうか?(←質問しろ!と自分に対して今さら思うなど。)
詳細は6月初旬に公式ホームページに掲載とのこと。
2. 文化祭の全面公開
昨年度まではコロナ禍により制限しての実施であったものが,今年度は全面公開とのこと。
日付の説明はなかったが,公式ホームページの年間予定によると6/10(土)。
3. 2024年度入試日程
願書:1/5(金)-12(金)
入試:1/27(土)
発表:2/1(木)
(↑メモ間違いの可能性もありますので注意。)
4. 県立広島高の2023年度入試の倍率がかなり低い
※ この項目は中学入試ではなく高校入試の話題です。
定員84名に対し志願者が58名。
高校入試では,定員より少ない場合に『定員割れ』という表現がよく用いられる。
周辺高では1倍前後になることが多いものだが,少し割ったどころではない割り方である。
昨年までは割ることが無かったのだが……。
以下,少し脱線。
これは入試日程の変更により,昨年までは公立高校の選抜IIと日程が異なっていたため併願として出願しやすかったのが,併願として出願しづらくなったことが響いているのかもしれないなぁ。
(第一志望を公立の他校とするか,県立広島高とするかはさておき。)
数年後には広大附属福山高の入試が廃止されるため,三原の位置からだと高校入試の第一志望になりやすくなるとは思うが,それまでの数年間はどうなるだろう。
受験学年になって唐突に情報収集を始めたりする人も多いため,一年前のデータのみを参照する方々は居るもの。
特に高校入試の倍率については受験者の動き次第で大きく変わることは常。
今年の倍率が低かったことを鑑みた人たちにより,来年は出願者の傾向が大きく動くことも有り得る。
何とも言えないところであるが,中学から内部進学する子たちにとっては同級生の学力レベルに影響があるかもしれない。
5. 数学の進度に注意が必要
これは説明会で説明された内容でなく,説明会前の授業参観で気付いたもの。
具体的には『中2数学』で『連立不等式』を扱っているのを見かけた。
内部生から『中1数学』で『不等式の解法』を扱っている旨は聞いていたものの,この学年がそのまま中2になり,そしてカリキュラムもそのまま突っ走るかたちにしたのだなぁと,そう思いながら眺めるなど。
これの何が要注意か。
『中1数学』で『不等式の解法』,『中2数学』で『連立不等式』,──これらを扱うのはハイレベル教材のみなのですよね。
通常は高校数学で扱う。
すなわち,通常の教育機関の進度ではこの時期に扱わないし,また通常の教材でもこの時期には扱わない。
できる子は良い。
数学はできる子は何をやってもついてきてくれる。
どんどんハイレベルなことをやりたい子にとっては合うだろう。
が,いわゆる『ついていけない』となった場合が問題。
自身で補充しようとするならば,県広の進度に合わせた塾,またはハイレベル教材で補充することになる。
すなわち,ついていけない子たちにとっては行き場がない状態に陥りやすい。
近隣に住んでいる方は塾探しも問題ないことと思うが,遠方の場合は合った塾を見つけるのに奔走するかも。
次年度以降もこのかたちを継続するのか私は知る由もないが,単に『経済的な理由での学校選択』とする場合,この特色について事前に知っておく必要があるだろう。
高校以降のことも鑑みれば,内部生は『不等式の解法』『連立不等式』を既習,外部生は未習といった状態で交ざることになる。
先述の4.の件もあるので,今後のこの学校の高校入試の志願傾向がどうなるのか,注目していきたい。
(福山市民の方々はよく知っていることとは思うが,数年前に市立福山中高でも『不等式』の指導タイミングに同様の動きがあったことが記憶に残っている。)
余談
今年は塾講師が自由に授業参観する時間を設けられていた。
おかげさまで,1階から3階まで,手前から奥まで,校舎全体をくまなく歩きまわることができた。
渡り廊下の位置も適切で,移動がしやすい構造になっているのは好感触。
また,授業中の様子を眺める良い機会となった。
中学の教室ではおもにホワイトボードやスクリーンでスライドを利用しながらの授業,高校の教室ではおもに黒板が使われているなぁと,そのような見方をしてまわるなど。
やはり実際に見る機会があると実体験をもった話をできるし,今後にも大きく役立つことが期待できる。
人づての情報だとどうしてもその人の主観を通した上での情報になる。
まさに百聞は一見に如かずである。
また,個別質問の時間に質問させていただいたのだが,担当者の対応は腰が低くとても丁寧だった。
とてもありがたい説明会だった。