『戻せるめどない』←リカバリできないのヤヴァイ。
学校のタブレット故障多発
学校のタブレット故障多発、教育長謝罪 1人1台「戻せるめどない」
↑ニュース記事。
高校などに配備された「1人1台」のタブレット端末の故障が多発している問題で、徳島県教委の榊浩一教育長が26日、記者会見し、「生徒の学びの場に不自由をおかけしており深くおわびする」と謝罪した。故障機は全て中国の「ツーウェイ」社製で、約1万5千人の生徒に対し、3500台以上が故障で使えないと明らかにし、複数生徒で1台を利用するなど緊急措置でしのいでいるという。
県教委は2020年度に県立高校など29校に約8億円をかけて1万6500台の端末を配備。故障は今年7月から急増し、猛暑などでバッテリーに異常が起きたという。代替機の確保を検討しているが、必要台数が多いためすぐには困難で、複数生徒で正常な端末を共有して使ったり、個人のスマートフォンで代用したりする状態という。
榊教育長は「故障台数はさらに増える可能性がある。最善の努力をしているが、通常に戻せるめどは立っていない」と説明した。
この問題で榊教育長が記者会見するのは初めて。覚知から3カ月経過しており、「対応が後手後手になっている面は否めない」と述べた。
・1人1台で1万6500台配備し,3500台以上が故障
・共有して使ったり,個人のスマホで代用したり
・覚知から3か月経過してなお『めどは立っていない』
PCにせよタブレットにせよ,値段は高いのだけれどそもそも『消耗品である』『機構が複雑なので故障時の代替手段のめどを立てておく』という前提が無いのがどうにもなぁと思う。
教育にICTを利用することは大歓迎なのだけれど。
余談
SNS上で見かけたとある呟き。
https://x.com/giver_yuta/status/1717902982610833721?s=20
ツーウェイの件、「一体誰が徳島県に売ったんや」と思ったら、落札者本人が連載記事で当時のツーウェイとのやり取りを赤裸々に語ってて泣けた
当時、融資を断った銀行の審査部、10億円を貸した銀行の頭取、「絶対だいじょうぶ」といったCHUWI社長。もうこれドラマやん。
落札価格12憶円!念願のビッグビジネスに沸き立つ最中、融資銀行の「ありえない態度」
一難去ってまた一難…金策の目途が立ったのに、肝心の商品が届かない!?
↑引用された記事
私が経営するアジア合同会社は、GIGAスクール構想参画事業として、徳島県下の小中学校にタブレット6万台を納入する事業を落札しました。「文部科学省が推奨するタブレットよりもハイスペックのものを低価格で徳島県教育委員会に提供する」ために、日本では無名の中国メーカーと折衝を重ね、競争入札でつかみ取った念願のビッグビジネスです。
「うちの審査部が〈そんなバッタモンみたいなタブレットに融資なんかできるわけないでしょ〉と言うんですよ。どうしようもないんです。申し訳ありません」
↑結果的にはこの判断は無難だったのかな……。
それがなかったら、タブレットを納入することはできず、徳島県に迷惑をかけることになり、当社の信用は地に堕ちていたはずです。
調べていて知ったのだが,今回のニュースは高校の件なので,上記会社が落札したCHUWI Hi10XでなくCHUWI UBookのほうらしいが,小中学校の端末の今後に一抹の不安がよぎる。
↑詳しい状況はこちらの記事にて。
『だから新しいことをやってはダメ』という結論ではなく。
可能な範囲でデメリットやリスクを理解し,現実的なリカバリ案を練っておいて動けるようにしておくことは,いつでも大切なのよなぁと感じるできごとであった。