ヒェッ……。
入試直前に予備校ニチガクが倒産
大学入試前に予備校が突然教室閉鎖 破産へ 受験生「ショック」
↑ニュース記事。
予備校のホームページによりますと、少人数制の授業を展開して40年以上の指導実績があり、昨年度に受験した165人の受講生のうち93.9%が第二志望までに合格したとしています。
予備校の入り口には「現在、債務の支払いに窮する状態にあるため、破産申立てを視野に入れ、債務を整理する予定です」などと書かれた紙が貼られていました。
また、教室に置いていた私物を持ち帰るよう促す紙も貼られていて、6日は受講生や保護者が次々に訪れていました。
大学入学共通テストを控えている高校3年の男子生徒は「年末に通っていた時は破産という雰囲気は全然なかったし、授業には満足していたのでいきなり閉鎖してしまいショックです。
以下,私見。
ニチガクについてはこのたびのニュース以外に全く存じ上げないのだけれど,こういったニュースはSNS社会ではすぐ拡散されるようになってきたなぁと思いながら。
破産は最悪のタイミングで。
まず現場の講師にはできない時期の閉鎖で,こういった血も涙もない時期に閉鎖できるのが,ある意味会社であることの強みなのかなぁとも思いつつ。
業界外の人にも分かりやすいのが少子化による顧客の奪い合い。
業界内の人にとって実感があるだろうことは需要の多様化。
やることが増えると講師の時間がそのまま食われるかたちになるので,多用な需要に応えることでどうしてもブラックになりがち。
かといって,子どもの教育に関する需要を自己都合ですべて無下にするなど言語道断でもあり,この塩梅が難しいのだろうなと思う。
(難読熟語,読めましたか?)
学習塾の仕事は現場の講師の熱意で成り立っていることがほとんどだろうと考えている。
授業そのものも大切だけれど,気軽に質問できる環境は何より大切であろう。
このたびの話題も,内部の講師として森川晶雄さんのコメントがたびたび取り沙汰されており,講師の熱意と会社の経営状況は完全に別の世界なのだろうなぁと思い知る。
現在はずいぶん改善されたようだが,私も以前会社に所属していたときは熱意だけで乗り切っていたものだなぁと,懐かしく思うなど。
よりブラックな塾から転職して来られる講師も少なくなかったので,業界内ではホワイトなほうなのだろうなぁ。
(通われている人もとりあえず安心か?)
私は身軽な身ではあるのだけれど,他塾の状況も気になるところである。
具体的には聞いていないものの,尾道の塾がちょこちょこ閉鎖しているというウワサだけは耳に入るが……。