ずっと読みたかった本のうちのひとつをようやく読み終えた。
怒り
この月曜日,たまには完全に一日オフにしようと思っていたのだけれど,珍しくイライラするできごとが2つ重なった。
私にとって「怒り」の制御は難しい。
前職のころの職員とのやりとりでも,この「怒り」という感情との付き合いが難しかったように思う。
対策としては,
ひとつ目は「怒り」を呼び起こす可能性の高い状況に身を置かないようにする。
ふたつ目は「怒り」にとらわれないよう前もって起こることを予測しておく。
みっつ目は「怒り」に苛まれたときにどのように対処するか決めておく。
…このようなことが考えられるだろう。
ひとつ目は,現在幸いなことに波長の合わない方と接触をする機会が全くと言って良いほど無いので,「怒る」という状況は1か月に1度あるかないか程度になった。
以前は「周りに合わせねば…」と考えていたが,今は「そもそも合う人が1割もいないのだ」ということを念頭において人と接するようになったことも大きい。
不思議なことに,退職前は「合わない人が多い」と思っていたのに,退職後も個人的な付き合いが続いている前職の職員も多く,「以前はこんなにも自分の視野が狭まっていたのか…」と振り返る。
ふたつ目は,これもこの1年間で「足るを知る」という心境に至ったことが大きい。
誤解を恐れず失礼を承知で述べるが,「自分以外の人間に,最大値を期待しないようにする」ことが大切であるし,当たり前のことが当たり前のように行われていること自体に感謝するという考え方だ。
日常的に,何においても「できていないこと」にばかり注目する場面をよく見かけるが,その前に「できていること」に注目すると,驚くほどいろいろなことができていることに気づく。
このたびは,2つのイライラのどちらに関しても「私の伝え方」に問題があったのだと感じているから,次の機会に活かすことができれば…と考えている。
感情に振り回されず,むしろ感情を利用するといったことができればなぁ。
みっつ目は,今でも難しく感じている。
初めにヒントをもらったのは「【本】Think Clearly」だったが,まだまだ経験が足りていないと感じる。
現状,「怒り」に苛まれたとき,人と距離を置けるときには一旦距離を置き,自分の心をリセットするようになってしまっている。
まだまだ未熟だ。
受験前ともなれば,子どもの心のケアだけでなく,保護者の心のケアも必要となってくる。
周りの大人としては,どうしても「もどかしさ」と「焦り」が出てくるもので,私自身もそういった感情と付き合っていかなければならない。
だからこそ,「感情の扱い方」については熟知していきたいと考えている。
EQ
今,「EQ(Emotional Intelligence Quotient)」に興味をもっている。
EQは「心の知能指数」とも言われる。
こと「心」に関する文献は胡散臭いものも多く,まず「科学的な内容」なのか,「単なる処世訓」なのか,「スピリチュアルな内容」なのか,…という自分の知りたい情報を選択するところから難しいように思う。
「IQが高くても,社会的な成功とは直接関係が無い」といわれているが,「EQは社会的な成功と密接に関係する」といわれている。
私の場合は,社会的な成功というよりも,単純に心理学に興味があるのと,ストレスとの付き合い方を学びたいとの思いから興味を持っている。
ストレスは自分の健康とも密接に絡んでいるが,自分の周囲の人たちにも影響を与えることであるので,付き合い方はいくら学んでも学びすぎということはないはずだ。
「IQは先天的なもの」であるが,「EQは後天的なもの」といわれる。
(「年齢算出型IQ」についてはこの限りでないが,コチラは「幼さ」「成熟度」の尺度であり,「知能指数」とは言えないだろう…。)
私にとって,制御できるはずであるのに制御が難しいものが「自分の心」だ。
だから,EQに関して知識を得,鍛えていきたいと考えている。
また,EQについて学ぶことは,自分の意識を向上するだけでなく,教育という場面でも生きてくるだろう。
【本】EQ 2.0
本によれば,EQは大きく分けて4つの能力から構成される。
・自己認識力
・自己管理力
・社会的認識力
・人間関係管理力
人と接する上で発揮される能力であるから,人の生きる社会で学んでいきながら身に付けるものだ。
能力の名称だけからでも,自分の「思考」と他者との「関わり」によってスキルアップしていくものだということも分かるはずだ。
年齢を重ねるうちに自然と洗練されていく能力もあるだろう。
「後天的」といわれるのも当然だといえる。
さて,前述の「怒り」については「自己管理力」の部分にあたるだろう。
この感情をコントロールしたい私がこれから実践していくものとしては,「自己管理力」をどう高めるか…といったものになるわけだ。
これから何度か精読しつつ,実践できるときに実践してゆきたいものだ。