Googleの入社試験問題

Posted on 2020年6月13日Googleの入社試験問題 はコメントを受け付けていません

(昨年,とある人とゲームをした結果。あまりのことに,つい記念撮影。)

先日,オンライン会議で話題になったもの。

5年前の6年生に,「ヒマ問」として出題したことがあったなぁと思い出した。

問題

4人の人がつり橋をわたって,夜キャンプに戻る必要がある。

彼らは懐中電灯を1つしか持っておらず,電池は17分しかもたない。

つり橋の強度は2人が渡れる程度。

4人はそれぞれ1分,2分,5分,10分でつり橋を渡ることができる。

どうすれば全員が17分以内に渡ることができるか。

問題の面白さ

解答解説を書くのは無粋であるだろうから,ここには書かない。

有名問題であるから,検索すればすぐに確認できる。

私の視点からは,それよりも,出題の面白さについて述べたい。

この問題が良問となっているのは,以下のステップがあるからだと考えている。

1. 題意を正しく読み取る。

中学受験でもありがちな,「算数の問題であるのに,題意の読み取りで差が付く」問題となっている。

題意を正しく読み取る力があれば,ここで差が付くことにすら気づかないと思う。

(私も,「解く」だけが目的であれば,気づかないだろう…。)

2. 「思考実験」であるから,意味のない思考を無視する。

「懐中電灯を投げれば~」など,他の条件の絡むようなことを無視する必要がある。

↑の考え方では,「懐中電灯を投げる精度」や「投げるのにかかる時間」などの条件がいるし,投げる先が見えるのであればそもそも懐中電灯は要らないのでは…などムダな思考の必要がある…。

3. いきなり正解を導こうとせず,具体的に試行錯誤する。

「一発で答えを出すことが正義」,「一発で答えが出ないことはムダ」という考え方の方は,全く動けない。

情報を整理し,「トライ&エラー」,すなわち「失敗しながら修正していく」ことをふつうに行うことができなければ,解答に導くのが難しい問題である。

パッと解答が出て来ない問題について,条件を整理しつつ,「例えばこういった場合はどうだろう…」と具体的に考えてみる必要がある。

4. 正解を導くためには,少し工夫が必要。

どの部分がボトルネックになっているのか,解決するためにどのようなアイディアが必要か…を考える必要がある。

カンでいきなりの正解も0とは言えないが,正解に導いた方であれば,思考が必要な問題であることが分かる。

5. 読解力と思考力は要るが,「単元学習」や「知識」を必要としない。

題意を正しく読み取れ,せいぜい1ケタ2ケタの足し引きさえできれば,問題には取り組める。

ゆえに,「詰め込み学習」ではなく「読解力」「思考力」「分析力」を問う問題となっている。

「どうすれば解けるようになるの?」と思われるかもしれないが,いちばんは「面白いなぁ!」「なんとかして解いてやるぞ!」という気持ちを持てるようにすることだろう。

長々と書いてしまったが,この問題を「良問だなぁ」と考えるには,それなりのワケがあるということ。

中学入試にも,前提として「知識」は必要ないが,「読解力」「思考力」「分析力」が必要である…といった問題はある。

もちろん「単なる詰め込み学習」も大切ではあるが,こういった「読解力」「思考力」を必要とする問題は心から面白いなぁと感じる。