保護者の相談から。
2018年にWTOで「gaming disorder(ゲーム症)」という言葉が採用されたのも記憶に新しい。
私は“ビデオゲーム”という表現が好きなので,以下ビデオゲームで統一させていただく。
教育に携わる人間には少ないかもしれないが,私は大のビデオゲーム好きだ。
教育という分野にビデオゲームに関する話題を持ち込むこと自体を拒否する人もいるが,むしろ私は積極的に話題に出すべきだと思っている。
なぜか?
子どもたちの好きな遊びとして広く定着しているからだ。
つまり,子どもたちの遊びや興味関心を知るためには,教育する立場の者もそれについて理解を示し,知る必要があると思っている。
数十年前に「テレビは悪」と言われていたころもあったが,「テレビが好きな世代」が大人になるにつれ,そのような風潮も薄れていった。
今では「テレビは悪か?」などと言っても,そんなもの「番組による」としか言いようがないだろう。
それとおなじく「ビデオゲームは悪か?」などと言っても,これも「タイトルやジャンルによる」ということになる,すなわち十把一絡げに扱えないのは当然といえよう。
ビデオゲームに関する知識が無い人が「ビデオゲームは悪」などと言っても説得力に欠けるから,知識を持ってから発言するべきだ。
すなわち,ビデオゲームに限らずもし「批判したい」ジャンルがあるならば,正しい知識をつけ,根拠をもって批判したほうが良いだろう。
ただ残念なことに,ビデオゲームが映画などと大きく異なるのは,「ひとつのタイトルをひと通り体験する」だけでも「時間」がたくさん必要になることが多いことだ。
映画であれば,まとまった時間を2時間でも用意すれば,少なくとも本編については知ることができる。
だけど,ビデオゲームについてはそうはいかない。
「テトリス」や「ぷよぷよ」といった落ちものパズルゲームなどのように,ちょっとプレイすれば概要が分かるものもあるが,ちょっと触っただけでは概要のわからないタイトルがあまりに多く,そのうえ人によって遊び方も異なるというのだ。
だから,「理解するのは難しい」という状況は多いだろう。
…この話題は長くなりそうなので,また後日。
どのようなジャンルが脳に影響に与えるかなど,もう少し掘り下げてみたいと思う。