「絶対寝たほうがいい」
興味をもった理由
昨年も「睡眠」に関する本を読んだのだけれど…。
近年「マインドフルネス」が話題になっているが,「マインドフルネス」「瞑想」「睡眠」などについて,知識・理解を深めたいと考えておりまして。
「睡眠」による学習が深まることはもちろんだけれど,その他の効用や科学的な根拠など,興味津々である。
学習に関する相談を受けた場合にも,こういった知識の集積から受け答えすることになるので,仕事にも直結する。
ふだんはチビチビ読むのだけれど,この本は内容がとても面白かったので,2日目に読み終えてしまった。
「Sleep,Sleep,Sleep」
おそらくドイツ語の本が訳されたもの。
毎度翻訳版タイトルのセンスのNASAには辟易していたが…。
この本は珍しくセンスのあるタイトル!
全3部構成で,「寝るべき理由」「睡眠のメリット」「睡眠と健康」などについて。
(本文中ではもっと長ったらしいタイトル。)
それぞれ4章の全12章構成。
章の中で細かいトピックがたくさんあり,また傍線もつけられており,読みやすい。
例えば以下のようなトピックがある。
「テストは『受ける時間』でスコアが変わる」
「睡眠時間で『身体組成』が変わる」
など。
特に第5章「眠って『賢者』になる」には学習に関するトピックが多い。
「『感情』は記憶を確かにする」
「『ストレス』+『寝不足』で記憶力は最悪になる」
など。
内容自身は,レム睡眠やノンレム睡眠といった一般に広く知られている知識は当然のこととして,より深い内容について,多くの専門用語を交えながら紹介されている。
昨年読んだ「スタンフォード式最高の睡眠」と併せ,睡眠に関する知識を求める本としては充実した内容だった。
「『感情』は記憶を確かにする」
…ユーモア最優先で授業する私の出番かしら?
ギャグが放たれた場面など,元の学習とは無関係に記憶から取り出しやすいところはあるものなぁ…。
もちろん「イチかゼロか」と一概に言えるものではなく,反復などいろいろな学習方法と組み合わせることにはなるけれど。