日曜日になると本を読む。今はまだ読み始めたところ。
「天才を殺す凡人」
物理的な殺人のお話ではない。
タイトルは何度も聞いたことがあったし,購入はしていたもの。
「次何読もうかなー」と考えながら目に入ったので読み始めた。
とりあえず1章だけ読んでみたものの…。
実用的な内容がストーリー仕立てで進んでゆくので,お堅い文章が苦手な方にも読みやすい本だろうなぁと感じた。
本日も話がそれる
本筋ではない部分にいきなり言及してしまうが…。
私は「多数決が民主主義だとは思わない」と常々思っていたのだけれど,その部分についてしっくりくる説明がなされていたので,そこが印象に残った。
自分がふだん直感的に分かっていることであっても,言語化しているか否かは大きな差である。
教育現場では,「説明できない?じゃあ,わかっていないんでしょ」といったやり取りを見かけることもあるが,私はそうは思わない。
たとえ分かっていることであっても,
「分かる→整理する→言語化する→説明できる状態にする→説明する」
…こういったプロセスを通さなければ,人に説明することはできない。
(もっと的確な表現はあるだろうけれど…。)
説明できない場合,どの段階で詰まっているかを特定するのは至難の業であり,相手が小学生であればなおさらだ。
このあたりが,小学生の受験教育の難しさでもある。
的確に言語化できるようにするためにも,教養を仕入れる機会,自己表現の機会を大切にしてほしいなと感じる。
(私自身も身にしみます…。)