心理に関するものごとへの興味は尽きない。
HSPの心理学
著者は飯村周平氏。
副題は『科学的根拠(エビデンス)から理解する「繊細さ」と「生きづらさ」』。
HSPとは『HIGHLY SENSITIVE PERSON』の略で,ここ数年心理に関わるものとしてSNSでちょくちょく見かけるようになったもの。
私自身,初めて聞いたのはSNSで,無料診断を紹介された覚えがある。
MBTIと同じく,面白半分の,または単なるバズ燃料としての,独断と偏見に満ち満ちた分析や診断などが溢れているなぁと感じていたもの。
いま思うのは,こういった無料診断は,参考になる個人としてのメリットよりも,誤った偏見を生む社会的なデメリットが大きいものであるということだ。
私としては,それらに触れることで誤った感覚が自身に入り込んでしまい,悪影響が大きいなぁと常々考えるに至っていた。
そんなときに友人から紹介していただいた書籍である。
『科学的根拠(エビデンス)から理解する』とあり,科学的な視点からどのように定義されているのか,詳細を読むことができるのかなぁと。
そうであれば,今後の自身の生き方,そして子どもたちの指導にも活かせるなぁとちょっと期待を抱きながら読むことに。
読後の感想は『巷に溢れるHSPに関する情報との向き合い方についてとても参考になる書籍だった』というもの。
最新の研究結果をもとに,『いま科学的に分かっていること』『いま科学では分かっていないこと』がはっきりと示されているのもとても良かった。
ページ数も100ページを少し超える程度であるので,ふだん本を読まない人にもオススメである。
どうでもいい余談だが,江戸旅行の機内で読みました。