あまりコメントをしたくない記事。
小6に出題「三角形の面積」正答率は55%
↑元記事はコチラ。
「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)小学校6年算数」の問題だそう。
元記事を見れば分かるのだけれど,受験算数だとかそんなものではなく,基本的な「直角三角形の面積」の問題である。
小学生の指導をしたことのない方には想像が難しいかもしれないけれど,平行四辺形の「高さ」という概念,身に付けるまでに時間のかかる子,ちょこちょこ居るのですよね。
「辺とは無関係なところを計算に使う」ということが,ひとつのハードルになっているのだろうか。
そして三角形である。
「底辺をどこにとっても良い」「底辺にした位置によってどこを高さとすべきかが異なる」ということに引っ掛かりを覚えたりするようで,お行儀のよすぎる指示待ちの子など「試行錯誤」をしない子は特に顕著のように感じることもある。
また,小学校のみが学びの場である場合,「通り過ぎた単元を忘れてしまう」ということも大きい。
塾でも何度も何度も頻度を重ねた単元であっても,「充分身に付いた」といえる状態にするには努力が必要なもの。
単に繰り返すだけであれば応用が利かない状態に陥ることもあり,能動的な学びを取り入れながら頻度を重ねる必要がある。
それにしても,である。
小学校での学びと中学受験での学びのレベルがあまりに乖離していることはしょっちゅう感じるもので,懇談等でも「小学校は集団生活を学ぶ場と割り切っていただければ…。」と述べてきたこともある。
これを正解できる子が小学校の半数であれば,なおさらこの文言通りだなぁと感じてしまうニュースであった。
ただ,目を引くためにいちばんキャッチーなものを選んで記事にされているだろうから,元のまとまったデータも見てみたいなぁ。
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