【本】桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?
積読崩し。
『桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?』

著者は高橋創氏・井上マサキ氏。
私はお金苦手マンなのだけれど,お金大好きな友人が紹介されていたので,こういう機会に関心をもっておかねばな……と手に取るなど。
個人事業としてこの塾を開いていつの間にか5年経過。
改めて税について簡単におさらいするのにちょうど良い書籍だった。
タイトル通りすべて架空の話が題材になっており,思考実験を読む読み物としても良かったな。
創作対話形式になっており,『嫌われる勇気』を思い出したりなど。
1.鶴の恩返し
鶴の食費は経費になる?
2.桃太郎
きびだんごは経費で落ちるのか?
3.わらしべ長者
物々交換に税金はかかる?
4.分福茶釜
茶釜に化けたタヌキは「器具備品」!?
5.うばすて山
置き去りにした母が残した遺産、相続できる?
6.舌切り雀&笠地蔵
大きな「つづら」に贈与税はかかるのか?
7.かぐや姫
「かぐや姫被害者の会」の告発
8.かちかち山
昔話のなかの「医療費」
9.三年寝太郎&金太郎
子供がいる家庭の税金
10.浦島太郎
税金を払わないままだとどうなる?
空想科学小説ならぬ空想税金小説かな?
某高なんたら団体の話題として出てきそうな対話だなぁ。
内容はあくまで現在の法と著者の見解によるものだけれど,初学者にとって馴染みやすいという点,単に読み物として読める点が良かった。
お金の話を避ける家庭は少なくないが,現代社会で自立する上で不可欠な知識でもあるため,税については学びの機会を設けても良いんではないかなぁと思う。
税や社会保障についてはシステムを知らないことで損することが多いため,知っていることが強みになる。
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