(写真は先週笠岡ベイファームを訪れたときのもの。)
広大附属福山中のホームページだ。
保護者の方々よりアクセスしているように思う。
文章について思うこと
ホームページの文章,内容,ともに過不足なく簡潔に書かれることが多いし,ブログについては知的好奇心を刺激するよう努められているように感じる。
文面からも知的な印象を受け,いつも「抜かりがないよなぁ…」と感じる。
今回特に「さすが…」と思ったのは以下。
ドアノブ、手すり、スイッチなど、多くの児童生徒等が触れる箇所は、適宜、消毒液(消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム等)を使用して清掃を行います。
これのどの部分に「さすが…」と思ったのか。
私は,以前ブログで「除菌」という語を多用していた。
これについては「書き換えたほうが良いな…」と思ってはいたものの,換え出したらキリが無いので手付かずでいたのだが…。
「除菌」は明確な決まりがなく曖昧な言葉であり,どんなものにでも「除菌」とつけることができる言葉だ。
例えば,「(ハンドソープなどを付けずに)手に水を流す」だけでも「除菌効果がある」といえるし,とりあえず何らかの菌を除去することができれば「除菌」といえる。
これに対し,「消毒」は人体に有害な物質を無害化することであり,医薬品・医薬部外品に用いる語だ。
具体的に「消毒用エタノール,次亜塩素酸ナトリウム等」を書いている点も,ものごとを曖昧にせず,「詳しく分かった上で衛生面に気を配るよ」という意思表示を読み取ることができる。
世の中には何でもかんでも曖昧な表現を使ってごまかす場面をよく見かけるし,多くの方々をその曖昧な表現で納得させることができる。
事実,「言ったもん勝ちだし,『なんか良さそう』と思わせれば買ってくれるから,とりあえず『除菌』とつけておく」といったような商品も多いと感じる。
この機会に,これを教訓にし,衛生面についての知識を自分のものとしながら,その上で子どもたちに適切な衛生指導をできるよう心掛けたい。
(今年の入試問題でも,「疑似科学に物申す」文章でしたね…かなり共感できる内容でした。)
衛生面についてできること
私はこの機会に濃度70%以上の消毒用エタノールを教室の目につくところへ移動させた。
その他,今まで通り,自分のできることをしていくだけだ。
12月には,とある方からいただいたクレベリンを使用していたのだが,そもそも新型コロナウイルスへの効果は期待できるとはいえないこと,二酸化塩素の人体への悪影響の懸念のほうが大きいこと,…から現在は使用していない。
あたかも効果があるようなエビデンスを見かけることもあるが,「これは意味の無いエビデンスだな…」と判断できてしまうがゆえに,結局どうなのか分からないというのが,私の中でのクレベリンの立ち位置だ…。
訃報
志村けんさんが亡くなった。
小学生のころいちばん好きだった有名人が志村けんさんだった。
今でも自分の授業を楽しく展開できるのは,彼の影響が少なからずあるのだろうなぁと感じる。
(…さすがにコントはしませんが,「自分も楽しみ,子どもたちにも楽しんでもらう」という基本的な考え方の部分だ。)
「志村どうぶつ園」などの番組をやっていることは知っていたが, 最近はTVを観る機会が少ないため, 昔のコントの印象が強い。
以前,岩田聡さんが亡くなったときもそうだったけれど,まだ信じられないし,現実感が無いというのが現在の状況。
(岩田聡さんが亡くなったときは起き抜けに知ったので,そのまま寝込んでしまいそうになった。)
ご冥福をお祈り申し上げます。