前回までの旅程:天女の里→御旅市場→細川ガラシャ像→天橋立駅→文殊堂
6. 天橋立
主目的は「京丹後で友人に会うこと」だったので,「ついで」ではあったのだけれど。
・日本三景のひとつであること
・現行課程の社会の教科書の表紙になっていること
・現行課程の雪舟の代表作の紹介が『秋冬山水図』から『天橋立図』になったこと
・笹原先生の講演会で漢字一字の『ハシダテ』について知り,さらにネット上の間違い記事についても知ったこと
…行きたい理由はわりとありまして。
ただ,「高いところから展望する」ほうが優先かなぁと考えていたもの。
時間に余裕があって良かった。
天橋立散歩に出発!
おお,このあたりは「海の京都」として日本遺産にもなっていたか…と現地で知るなど。
南側から歩くと,まず出迎えてくれるのは「廻旋橋」。
船が通るときに回転するそう。
横から見ると切れ目があるのも見える。
ザンネンながら,まだ運航していない時刻だったため,このたびはスルー。
先へ踏み入れると次に迎えてくれるのは日本三景碑。
「宮島」「厳島」という見慣れたものが書いてあるなぁとか,見たことのない漢字が使われているなぁとか,そんなことを思うなど。
次の橋を渡れば,ひとつながりの砂州になっているはず。
橋を渡ると…。
松並木が広がっていた。
うーん,「虹の松原」,「津田の松原」,最近松にご縁があるなぁ…。
道を塞ぐ大胆な松も。
右手には日本海の荒波が見え,瀬戸内海とは違う大胆な音も聞こえてくる。
天橋立神社。
天橋立内にある神社である。
今回はここまで歩いたら引き返そうと考えていたところである。
磯清水。
こんな海と海の間にある砂州のど真ん中で,真水がわくとか。
真水であることを確かめたかったのだが,「飲料用ではない」とのことで,ザンネンながら確かめるのは控えた。
その昔,この磯清水を使った茶会が開かれ,その場には,かの明智光秀,細川ガラシャ父娘が居たりしたとか。
さて,引き返す。
帰り際,あることに気付いた。
南側にはなかったのに,見事に北側にだけコケが生えている。
理科だけでなく創作ものでも見かける,「日が当たらない北側のみにコケが生える」というものだろう。
天橋立では,南から北へ,そして北から南へ向かうため,このような違いが明白になるのだなぁと実感するなど。
こういった,同じ場面に遭遇しても,より楽しみを発見できるというのも教養があればこそか。
概要を知る→他の場面で思い出すきっかけを得る→深く調べる→…こういったサイクルは生涯を通して楽しみたいものだ。
さて次は…。