【国語】「的を射る」と「的を得る」

Posted on 2020年10月10日【国語】「的を射る」と「的を得る」 はコメントを受け付けていません

これも今年になって知ったもの。

「的を射る」と「的を得る」

意味は,「要点を的確にとらえる」など。

で,私自身はどちらの表現も聞いたことがあるが,ここ数年は「的は得るものでなく射るもの」という認識だったのだ。

が,最近になってこの自分の常識をまた塗り替えることができた。

そもそももとの表現は「正鵠を得る」であり,これが「正鵠を射る」「的を得る」「的を射る」などへ変化したそう。

すなわち,「『的』だから『得る』のではなく『射る』」といった単純なものではないのだ。

だから,どちらの日本語もOKであり,「人の間違いを指摘したい欲」を持っている方だけが「誤用!誤用!」と叫ぶ状況になってしまっている。

よって,こういった「誤用警察」たちの横槍を避け,話の腰を折られるのを防ぐために,「的を射る」という表現を使ったほうが無難である…という状況になる。

教育業に就いているとはいえ,知らないことはまだまだたくさんあるし,知っていることでも社会情勢とともに常識が変わることもある。

常に新しい知識,知見を得ながら自分をアップデートしてゆきたいものだ。