いろいろな解釈ができそうなひらがなである。
28か月前…
2年前の6月,すなわち28か月も前のできごとを今さら。
旅行シリーズ,なんとーく今のうちにちょこちょこ書いておきたいという単なる欲である。
まだヒゲがお見苦しいころのものであるが,書いてゆこう。
(まだ塾を始めようなど考えていなかったころだなぁ…。)
出雲の国へ
2019年は「死とは何か」といった書籍が刊行された年であった。
このころ「古事記」や「死」についてタイヘン興味があった。
「古事記」の舞台のひとつでもあり,この世とあの世の境目でもある「黄泉比良坂」に赴きたいなと考えたのだ。
また,「現存十二天守」への関心もあったので「松江城」にも赴きたい。
さらにこのころ「ブラタモリ」の書籍版を読み漁っていて「堀川めぐり」への関心もあり。
極めつけは「√レター」というゲームをプレイしていたのだけれど,この舞台が出雲周辺であったので,ゲームの舞台にもついでに。
…そんなわけで,意外と目的がたくさん詰まったかたちで出雲国へ出発することとなった。
現在の行政区分では出雲というより松江といったほうが良いかもしれないが,五畿七道のころの区分で「出雲国」としたい。
黄泉比良坂
読みは「よもつひらさか」。
「古事記」に登場する,あの世とこの世の境目とされる地である。
これが実在すると知ったのは,黄泉比良坂について調べてみてからであった。
広島県東部から見れば北上すると日帰りで行ける範囲であるので,やまなみ街道を車で向かった。
駐車場には…
どーん。
どーん。
…お,おう。
看板の迫力がスゴイ…。
早速,件の坂へ。
おお,門の雰囲気やよし。
裏には…「昭和」という文字が見えるのが気になるが,まぁ良いか。
これがイザナギがあの世とこの世の間を塞いだとされる岩。
この向こうが「あの世」ということになるのか…。
そんなわけで,間も開いていたので「あの世」へ行って帰ってきた。
「どうだ!生きているぞ!」
(ここでゲームのネタをはさむのがこの塾長である。「新・光神話 パルテナの鏡」は名作です。)
また,この岩の脇には…
「天国(黄泉の国)への手紙」と書かれたポストが!
(シュールだなぁ…。)
かなりサービス精神旺盛な様子が伺える。
これを事前に知っておれば,亡父への手紙を書いておいたのになぁ…。
そんなことを思いながら「黄泉比良坂」をあとにする。
…ちなみに。
駐車場から眺めるとこんな感じ。
門から岩までの様子がヨコから丸見えである。
山歩きなどせず気軽に行ける「黄泉の国」なので,ご興味のある方はぜひ。
(つづく)