当分書籍の話題をサボっており。
『美しい日本の一文字』
著者は笹原宏之氏。
そう。あの↓
笹原先生は『国字』(日本製の漢字)研究の第一人者であり,この世でいちばん国字に詳しい人物として間違いない。
『国字に詳しい』とは,文字をたくさん知っているとかそういう次元ではなく,字の成り立ちや歴史,時代による変遷,生活でどのように使用されているか,世界各国での使用用途の違いなどなど,書き出すとキリが無い。
2年前からSNSで交流させていただいており,発信も活発で,最近は方言漢字についての話題が多いなと感じている。
私は講演会で一人の聴講者だっただけの身であるのだけれど,気さくにやりとりしていただいており,先生の人徳も感じられる。
私自身,漢字に対して特別好感を持つ人間ではなかったのだけれど,先生の講演会を聞いて以来漢字好きになりまして。
さて,話をもどして……。
どーん。
このたび,漢検協会が運営するwebマガジンにて,読者プレゼントに応募してみたところ,笹原先生の直筆サイン入り著書が当選しまして。
これは嬉しい。
国字(日本製の漢字)のうち61文字を1文字ずつ紹介しつつ,表すものや字形などの変遷,用いる人々の生活の様子が分かりやすく説明され,はては個人的なエピソードまで載せられており,気軽に読める1冊だった。
すべてのページに見開きで絵本のような絵が字の雰囲気を表すように描かれており,その上に文章が載っている構成も良かった。
まさに漢字の具体的な動態を通して漢字に親しめる良書。
↓笹原先生の著書についてはともや塾ブログでも何度か取り上げている。どれも面白い本なのでぜひ。