(写真は2019年9月14日のマイクロ―ムーンを撮ったもの。天体の撮影はスマホだと…うーん。)
保護者「先生!今日の満月は今年でいちばん大きいらしいですよ!」
スーパームーン
授業終わりに外へ出ると,冒頭の言葉をいただいた。
今日はスーパームーンか!
なるほど,直後にTwitterを開くと,トレンドも「スーパームーン」に。
調べてみると,最大になるのは4月8日(水)のお昼とのこと。
満月の動きは太陽と180度ほどズレているから,これは日本の経度では観測できないということだ。
逆にいうと,日本で見られる今年最大の満月はその前後,4月7日(火)と4月8日(水)の2日間ということになる。
マイクロムーン
2019年の満月のうち最小だったのは9月14日だ。
ちょうど撮影していたのだけれど,スマホは天体の撮影には不向きだなぁ。
2018年に火星が接近したときにも,毎晩のように眺めてはいたものの,撮影はうまくできなかった。
ブラッドムーン
6年生の理科の授業で,今週はちょうど天体を扱っている。
そのため,ちょうど「2020年は月食が無い年なんよなぁ…。君たちの受験までに月食を見ることはもうできんのんじゃな…。」と述べたところだった。
皆既月食になると,月が赤色になるからブラッドムーンとよばれる。
ラッキーなことに,今までの皆既月食のうち,2回は理科の授業中に見ることができた。
1度目は中学2年生の授業のときで,授業の終わり際5分ほど,皆で外に出て観察。
2度目は中学3年生の授業のときで,これも授業の終わり際5分ほど,塾内の窓から外を眺めて観察。
子どもたちが積極的に月を見ようとする様子は,見ていて微笑ましい。
ブルームーン
月に2回満月があるとき,その満月をブルームーンとよぶ。
別の定義もあるが,日本で広く認知されているのはこの意味であると認識している。
月の満ち欠け周期は29.5日だから,その月の1日(ついたち)が満月であれば,月末にも満月がある。
以前は教室内に月齢カレンダーを貼っていたものだが,今年もそろそろ貼り始めようかなぁ…。
スーパーブルーブラッドムーン
2年前の1月,ブラッドムーン,スーパームーン,ブルームーンの3つの要素が重なるというできごとがあった。
奇しくも広大附属福山中入試の前日。
もちろんさすがに入試には出題されなかったが,人生に一度立ち会えるかどうかの天体ショーであった。
まぁ,見た目には「ちょっと大きめの皆既月食やな…」というくらいだけれど…。
幸いなことに,現在はインターネット上には高精細な動画が公開されているから,いつでも見ることができる。
近年の皆既月食は「ネット上のLIVE動画で高精細なものを観ながら,生でも観る」といった贅沢なこともできてありがたい。
天体の動きはいくつもの偶然が重なっているから,年単位,数十年単位待たなければ見られないものも多い。
だから,「天体ショーの存在を知ってから,実際にその天体ショーが見られるまで」に何年もかかることもある。
小学生であれば,存在を知ってから中学入試を受けるまでに見られないこともザラだ。
運よく見られるときには,積極的に見ていきたい。
(余談ですが,皆既日食が時事問題で出題されたことがあります。どのような問題だったかは,過去問練習でのお楽しみに。)